OpenAIが数学や科学、金融、法律からコーディング、デザイン、ヘルスケアなどの専門分野までに実用的回答を提供するAIモデル「GPT-5」を発表しています。詳細は以下から。
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米OpenAIは現地時間2025年08月07日、ライブストリーミングイベントを開催し、同社がこれまで提供しているGPT-4系モデルよりSTEMやコーディング、デザイン、ヘルスケアなどの専門分野で、よりスマートで実用的な博士号レベルの回答を提供できるAIモデル「GPT-5」を発表しています。

これまでで最も優れた AI システムである GPT‑5 を発表します。GPT‑5 は、これまでのモデルから飛躍的に進化し、コーディング、数学、文章作成、ヘルスケア、視覚認識など、あらゆる分野で最先端の性能を発揮します。また、GPT‑5 は統合されたシステムであり、質問の性質に応じて、即時回答と専門的な深い回答を自動で切り替えます。
GPT-5 が登場 – OpenAI
OpenAIによると、GPT-5は本日よりPlusやPro、Teamの有料プラン・ユーザーはもちろん、無料版の全ユーザーが利用可能*で、GPT-4oと同じく有料プランユーザーは無料版ユーザーより送信可能なメッセージ数が多く、ProユーザーはGPT-5 Proにもアクセス可能で、無料版ユーザーは利用上限に達すると自動的にコンパクトなGPT-5 miniへ切り替わる仕組みになっているそうです。

また、GPT-5 (mini以外)は高速かつ効率的に幅広い質問に回答できるデフォルトの高速応答用モデル「GPT-5」と、より複雑な問題に対して深い推論を行う複雑問題用モデル「GPT-5 thinking」の2つのモデルからなり、リアルタイムルーター機能を搭載しユーザーの質問に対して最適なモデルを選択するようになっているため、本日よりGPT-4oやo3などはAPIを残しGPT-5系に統一されるそうです。

OpenAIはGPT-5に対するベンチマークも公開しており、数学の分野ではAIME 2025ベンチで94.6%(ツールなし)を記録し、コーディングではソフトウェア評価のSWE-benchで74.9%、Aider-Polyglotで88%、マルチモーダル理解ではMMMUで84.2%と最高水準で、弱かった医療分野でもHealthBench Hardで46.2%をマークしたそうです。

OpenAIは、この他にもカメラを利用しリアルタイムで空中に手で描いたものを描画するアプリをGPT-5で開発した際のエピソードやサイエンス作家のSarah Rose SiskindさんのGPT-5を使ったアイデア出し、CursorとGPT-5を利用したバグ修正などの動画を公開しているので、気になる方は動画をチェックしてみてください。
GPT-5 is here.
Rolling out to everyone starting today.https://t.co/rOcZ8J2btI pic.twitter.com/dk6zLTe04s
— OpenAI (@OpenAI) August 7, 2025
Introducing GPT-5
- GPT-5 が登場 – OpenAI


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