Parallels Desktop 18 for Macを利用してmacOS 13 Venturaを搭載したApple Silicon Mac上にmacOS 14 Sonoma VMを作成する方法です。詳細は以下から。
AppleはWWDC23)の基調講演の中で、デスクトップに配置できるウィジェットやゲーミングモードを搭載した次期Mac OSが「macOS 14 Sonoma」を発表すると同時に、macOS 14 Sonomaをテストできるよう、開発者向けにmacOS 14 SonomaのBeta版と、
AppleのVirtualizationフレームワークを利用した仮想化ソフトウェアでmacOS 14 Sonoma仮想マシン(VM)を作成できるようにする「Device Support for macOS 14 beta」を公開しましたが、これらを利用し、macOS 13 Venturaを搭載したApple Silicon Mac上に、Parallels Desktopで動作するmacOS 14 Sonoma VMを作成する方法をParallels Internationalが公開しています。
macOS 14 Sonoma VMの作製
Apple Silicon MacでmacOS 14 Sonoma VMを作成するには、macOS 13.3.1 Ventura以上を搭載したApple Silicon MacとAppleの開発者サイト“developer.apple.com“で配布されている「macOS 14 betaのipsw*」ファイル、「Device Support for macOS 14 beta」イメージ、そして最新のParallels Desktop 18が必要です。
すべて揃ったら、Parallels Desktop v18 for MacとDevice Support for macOS 14 betaを先にApple Silicon Macへインストールし、ダウンロードしたmacOS 14 SonomaのipswをParallels Desktop v18に同梱されている“prl_macvm_create”コマンドを利用して仮想マシンのイメージ(.macvm)へ変換します。
prl_macvm_createコマンドは、“prl_macvm_create ipswまでのパス vmの出力先”の順で入力し、途中Apple Mobile DeviceというUSBデバイスをMacか仮想マシンのどちらに接続するかを求められた場合はMacを選択し、仮想マシン**作製が100%になるまで待ちます。
/Applications/Parallels\ Desktop.app/Contents/MacOS/prl_macvm_create /Users/HOGE/Downloads/UniversalMac_14.0_xxxx_Restore.ipsw /Users/HOGE/Desktop/macOS14.macvm
仮想マシンが作成されたらmacOS 14 Sonoma VM (macOS14.macvm)をダブルクリックするだけで、Parallels Desktop v18 for Macのコントロールセンターに登録され、Sonoma VMを起動できるようになるので、Parallels DesktopでSonomaをテストしたい方は試してみてください。
おまけ
なお、Parallelsは現在Parallels Desktop v18 for Macを利用したSonoma VMまたはホストがSonomaのMac上に作成したVMにおいて、macOSのメニューバーに表示されるParallels Desktopアイコンが小さくなる、PDF印刷を実行するとからのファイルが表示される、
Parallels ToolsをインストールするとVMがハングして再起動する、Intel MacでmacOS VMをmacOS 14 Sonoma VMへアップグレードするとVMが停止するといった不具合を確認しているそうなので、利用する際は注意してください。
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