Microsoft、Parallels Desktopを利用したApple M1/M2 Mac上の「Windows 11 on ARM」仮想マシンを正式に承認。

Options for using Windows 11 with Mac® computers with Apple® M1® and M2™ chips Parallels-Desktop
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 MicrosoftがParallels Desktopを利用しApple M1/M2 Mac上に構築した「Windows 11 on ARM」仮想マシンを正式に承認し、ライセンスを許可したと発表しています。詳細は以下から。

Parallels® Desktop 16.5 for Mac

 Appleが2020年より販売を開始したArmベースのApple Silicon搭載のMacでは、MacをWindows PCとして利用できるようにするBoot Campがサポートされなくなったものの、Parallelsが仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop」を利用し、Apple M1/M2 MacでWindows 10/11 on ARM 仮想マシンを作成することが可能になっていました。

Parallels Desktop 18 for Mac

 ただ、このWindows 10/11 on ARMはMicrosoftがOEM以外にライセンスを提供していなかったため、Apple M1/M2 Mac上の仮想マシンもライセンス的にはグレーな状態でしたが、現地時間2023年02月16日、MicrosoftはParallels Desktop for Macを利用したWindows 11 on ARM仮想マシンをApple M1/M2 MacでWindows 11を利用する認定ソリューション(An authorized solution)であると発表しました。

Options for using Windows 11 with Mac® computers with Apple® M1® and M2™ chips

Parallels® Desktop version 18 is an authorized solution for running Arm® versions of Windows 11 Pro and Windows 11 Enterprise in a virtual environment on its platform on Apple M1 and M2 computers.

Options for using Windows 11 with Mac® computers with Apple® M1® and M2™ chips – Microsoft Support

MicrosoftとParallels

 Microsoftは、Apple M1/M2 MacでWindows 11を利用したいユーザーに対し、Windows 365クラウドPCを利用したソリューションを勧める一方、Parallelsと協力し、Parallels Desktop for MacをApple M1/M2 Mac上でWindows 11 on ARMを利用するソリューションとして承認したそうで、

Parallels Desktop v18 for MacにはWindows 11 ProおよびWindows 11 Enterprise on ARMのライセンスが許可されており、同時にParallels(Alludo)が発表した声明によると、IT管理者はKey Management Services(KMS)などを利用し、Windows 11ゲストOSにPro/Enterpriseライセンスを提供し、Windowsでしか利用できないアプリや開発環境を構築できるとしています。

Microsoft authorize Windows 11 on ARM with Parallels Desktop for Mac

Effective February 16, 2023, Microsoft has authorized the Parallels Desktop solution for using Arm versions of Windows 11 on Mac with Apple Silicon.

The Ultimate Solution: Windows 11 in a virtual machine + Parallels Desktop + Mac Computers with Apple silicon – Parallels

 ただ、Parallels Desktop v18 for Macを利用したWindows 11 on ARM仮想マシンでは32-bitアプリやDirectX 12を利用したゲーム、Windows上でAndroidアプリを動作させる「Windows Subsystem for Android」など以下の追加レイヤーはサポートされていないそうです。

Windows 11 on ARM仮想マシンでサポートされない機能

  • Windows Subsystem for Android
    ▶Windows 11デバイス上でAmazonアプリストアからAndroidアプリをダウンロードし実行できる。
  • Windows Subsystem for Linux
    ▶Windows 11上にGNU/Linux環境を構築できる。
  • Windows Sandbox
    ▶アプリを安全に実行するための軽量デスクトップ。
  • Virtualization-based Security (VBS)
    ▶ハードウェア仮想化機能を使用して、セキュリティで保護されたメモリ領域を作成するセキュリティ機能。

 また、The Vergeは今回の発表が、主にIT管理者/エンタープライズ向けであることに対し、MicrosoftにWindows 11のライセンスをどの様に変更したのか(個人でも利用可能か)コメントを求めているので、今後Microsoftから個人ライセンスについても詳細が発表されるかもしれません。

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