Primate、MacとWindows, Linux向けにベンチマークアプリ「Geekbench v6.1.0」をリリース。Clang 16コンパイラの採用などにより旧v6.0のスコアより高くなるので注意を。

ベンチマーク

Geekbench v6.1.0 for Mac Update

2023.06.10

記事内に広告が含まれています。

　PrimateがMacとWindows, Linux向けにClang 16コンパイラを採用したベンチマークアプリ「Geekbench v6.1.0」をリリースしています。詳細は以下から。

　カナダPrimate Labsは現地時間2023年06月07日、今年02月にリリースしたMacやWindows, Linuxおよびモバイルプラットフォームに対応のベンチマークアプリ「Geekbench v6.0」の最新バージョンとなる「Geekbench v6.1.0」をリリースしたと発表しています。

Primate Labs is pleased to announce the availability of Geekbench 6.1, the latest version of our cross-platform CPU and GPU benchmark.

Geekbench 6.1 – Geekbench Blog

　Primate LabsのJohn Pooleさんによると、Geekbench v6.1.0ではClang 16コンパイラを利用して全てのプラットフォームのGeekbenchアプリをビルドし、ワークロード間のポーズタイムを2秒から5秒に増加させ、Galaxy S23のような最新スマートフォンのサーマルスロットリングの影響を最小に抑えるように変更がなされているそうで、

加えて、画像処理にVX512-FP16命令のサポートを追加、FP16命令がないシステムでは固定小数点演算を使用しいくつかの画像処理関数を実装、12-/16-コア AMD RyzensやAMD Threadrippers, Intel Xeonsなどのハイエンド・デスクトップ向けプロセッサにおいてBackground BlurとHorizon Detectionワークロードのマルチコア使用の実装を向上させているため、

Thanks to these changes, Geekbench 6.1 single-core scores are up to 5% higher, and multi-core scores are up to 10% higher than Geekbench 6.0 scores. As a result of these methodological differences, which have a non-trivial impact on scores, we recommend users not compare Geekbench 6.1 scores against Geekbench 6.0 scores.

Geekbench 6.1 – Geekbench Blog

Geekbench v6.1のスコアはv6.0.xと比較してSingle-Coreスコアが最大5%、Multi-Coreスコアが10%ほど高くなる可能性があるとして、v6.0とv6.1のスコアの比較しないようコメントしているので、来週にも発売が予定されているApple M2 Max/Ultraチップ搭載のMac Studio (2023)やMac Pro (2023)のベンチマークスコアの比較には注意してください。