Windows 11とLinux VMでの不具合を修正し、Apple Mシリーズ搭載のMacでVagrantボックスの作製と起動をサポートした「Parallels Desktop for Mac v18.3.0」をリリース。

Parallels-Desktop

2023.05.17

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　Windows 11とLinux VMで発生していた不具合を修正し、Apple Mシリーズ搭載のMacでVagrantボックスの作製と起動をサポートした「Parallels Desktop for Mac v18.3.0」をリリースしています。詳細は以下から。

　Alludo(旧Corel)傘下のParallels International GmbH.は現地時間2023年05月16日、macOS 13 VenturaやApple Silicon MacでのWindows 11 on ARMを正式にサポートした仮想化ソリューション「Parallels Desktop v18 for Mac」の最新バージョンとなる「Parallels Desktop for Mac v18.3.0」アップデートをリリースしたと発表しています。

Parallels Desktop for Mac 18.3（53606）アップデートでは、次の機能追加と改良を含め、全体的な安定性とセキュリティの問題に対処しました。

リリースノートより抜粋

　Parallels Desktop for Mac v18.3.0では、Windows 11仮想マシン(VM)で発生していた特定のアプリケーションでの不具合が修正され、Linux VMではUbuntu 23.04、Fedora 38、Kali Linux 2023.1を含む最近のLinuxディストリビューションのアップデート対応とログインやサスペンド、コピー＆ペースト、ドラッグ&ドロップの不具合修正が行われています。

　また、Apple M1/M2シリーズを搭載したMac上で動作するmacOS VMでは、HashiCorpの仮想マシンの構築ツールVagrantを利用したBoxの作製と起動をサポートし、macOS VMでデフォルトで共有フォルダーが有効になっています。

vagrant plugin install vagrant-parallels

　VagrantのサポートはParallels Desktop for MacのProおよびBusiness Editionsのみでサポートされ、ParallelsはVagrantのサポートに関して複数のサポートドキュメントを公開しており、加えてv18.3.0ではprlctlコマンドもアップデートされているので、ユーザーの方はチェックしてみてください。

Vagrant関連のサポートドキュメント

How to use Vagrant with Parallels Desktop -　Parallels
Create a macOS virtual machine box using Vagrant and Parallels Desktop – Parallels
Override MAC address for macOS virtual machines on M-series Mac computers with Vagrant – Parallels

Parallels Desktop for Mac 18.3.0 リリースノート

Parallels Desktop for Mac 18.3（53606）アップデートでは、次の機能追加と改良を含め、全体的な安定性とセキュリティの問題に対処しました。

Windows 11

グラフィックドライバーエラーによる Space Engineer のクラッシュ問題を修正しました
セクションの編集時に Siemens NX ソフトウェアがフリーズする問題を修正しました
Idea Spectrum 社の Realtime Landscaping Architect ソフトウェアのクラッシュに関する問題を修正しました
3D ビューマップの作成時に Surfer Geoinfo モデリングソフトウェアが「無効な深度バッファサイズ」エラーを返す問題を修正しました
ZW3D CAD ソフトウェアにおけるカラーリングの問題を修正しました

Linux

Ubuntu 23.04、Fedora 38、Kali Linux 2023.1 を含む最近の Linux ディストリビューションのアップデートに対応しました
Debian および Kali Linux の VM がログイン時にフリーズする問題を修正しました
サスペンド/レジュームの操作後、Fedora 38 VM 上にグラフィックアーティファクトが表示される問題を修正しました
ホスト OS と Ubuntu 仮想マシン間でのコピー & ペーストが機能しない問題を修正しました
サスペンド/レジュームの操作後、Ubuntu 22.04 仮想マシン上でのホストからゲストへのドラッグ & ドロップが機能しない問題を修正しました

macOS （Apple M シリーズベースのコンピューター上で動作する仮想マシン）

Vagrantボックスの作成と起動のサポートを追加しました
新しいmacOS 仮想マシンで、デフォルトとして共有フォルダーが有効になるようになりました
さらに、コマンドラインインターフェイスツールの prlctl を使用して、macOS 仮想マシンで以下の操作を実行できるようになりました:
- ネットワークアダプターの種類を変更しました
- 仮想 RAM/CPU のパラメーターを変更しました
- macOS VM の一時停止/レジューム
- 再起動/graceful-stop の実行
- MAC アドレスを変更する
- UI なしで VM を再起動（ヘッドレスモード）