Apple M2チップを搭載した13インチMacBook Pro (M2, 2022)のCPU/GPUベンチマークスコアまとめ。

Apple M2チップのGPUベンチマークチャート Apple Silicon Mac
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 Apple M2チップのCPU/GPU、Xcodeベンチマークまとめです。詳細は以下から。

Apple M2チップ

 Appleは現地時間2022年06月09日に開催した世界開発者会議WWDC22の基調講演の中で、Apple M2チップを発表し、日本時間の06月24日より、このM2チップを搭載する「13インチ MacBook Pro (M2, 2022)」の販売が開始されますが、

M2搭載の13インチMacBook Pro、6月17日(金)より注文受付を開始

6月17日(金)午前5時(日本時間午後9時)より、M2搭載のアップデートされた13インチMacBook Proの注文受付がapple.com/jp、Apple Storeアプリケーション、Apple製品取扱店で開始され、6月24日(金)より世界中のお客様へのお届けが開始されます。13インチMacBook Proは、Appleシリコンの次世代の始まりとなる、M1の画期的な能力をさらに高めた新しいM2チップによって強化されています。

M2搭載の13インチMacBook Pro、6月17日(金)より注文受付を開始 – Apple

その、13インチMacBook Pro (M2, 2022)の発売を前に、The VergeやCNETなど各メディアがレビューを公開し、GeekbenchにもApple M2チップのベンチマークスコアが投稿され始めたので、その結果をまとめました。

CPU

 まず、Apple M2チップのCPUパフォーマンスですが、これは既にGeekbenchに投稿されていた通りで、クロック数がM1の3.2GHzから3.49GHzになったことでSingle-Coreスコアは約1,900と、過去に発売された全てのMacの中で最も高く、

Apple
M2
Apple
M1 Ultra
Apple
M1 Max
Apple
M1 Pro
Apple
M1
ロゴ Apple M2チップ Apple M1 Ultraチップ Apple M1 Maxのロゴ Apple M1 Proのロゴ Apple M1
CPU 8-Core
P:4-Core
E:4-Core
20-Core
P:16-Core
E:4-Core
10-Core
P:8-Core
E:2-Core
8-/10-Core
P:6-/8-Core
E:2-Core
8-Core
P:4-Core
E:4-Core
クロック数 3.49GHz 3.2GHz
GPU 10-Core
8-Core
64-Core
32-Core
32-Core
24-Core
16-Core
14-Core
8-Core
7-Core
メモリ 24GB
16GB, 8GB
128GB
64GB
64GB
32GB
32GB
16GB
16GB
8GB
メモリ帯域 100GB/s 800GB/s 400GB/s 200GB/s 66GB/s
Neural Engine 16-Core 32-Core 16-Core
トランジスタ数 200億 1,140億 570億 337億 160億
外部ディスプレイ 最大1枚 最大5枚 最大4枚 最大2枚 最大1枚
メディアエンジン H.264, HEVC, ProRes, ProRes RAW, Video なし
I/O Thunderbolt 3/USB 4 Thunderbolt 4 Thunderbolt 3/USB 4

次いで、Multi-Coreスコアは約8,800と、Apple M1 (無印)の7,400より約20%向上していますが、Apple M1 Proには及ばず、IntelがiMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)用に製造したIntel Core i9-10910のスコア(9,000)より少し低く程度となっています。

13インチMacBook Pro (M2, 2022)のCPUベンチマークスコア

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GPU

 また、AppleはWWDC22の基調講演の中で、Apple M2チップと13インチMacBook Pro (M2, 2022)を発表した際、Apple M2チップはApple M1チップと同じ8コアGPUモデルと、2コア多い10コアGPUモデルが選択可能で、

Apple M2チップのGPUスペック

処理性能はApple M1 Pro/Maxチップほどの性能はないものの、M1の2.6TFlopsから3.6TFlopsへアップデートされ、L2キャッシュとメモリ帯域(100GB/s)の改善により、GPUパフォーマンスはApple M1の最大電力レベルと比較して最大25%、Apple M2の最大電力レベルでは最大35%アップとなり、

GPU Compute
Units
Stream/Execution
Processors
FP32
(TFLOPS)
メモリ, 帯域 TBP
Apple M1 最大8 1,024 最大2.6 LPDDR4X, 66GB/s
最大16GB
不明
Apple M2 最大10 不明 最大3.6 LPDDR5, 100GB/s
最大24GB
不明
Apple M1 Pro 最大16 2,048 最大5.2 LPDDR5, 200GB/s
最大32GB
不明
AMD Radeon
Pro 5500M
24 1,536 最大4.0 GDDR6, 192GB/s
4GB or 8GB
50W
AMD Radeon
Pro 5600M
40 2,560 最大5.3 HBM2, 394GB/s
8GB
50W
Apple M1 Max 最大32 4,096 最大10.4 LPDDR5, 400GB/s
最大64GB
不明
AMD Radeon
Pro Vega 64
64 4,096 最大11.06 HBM2, 484GB/s
16GB
250W
Apple M1 Ultra 64 8,192 最大21 LPDDR5, 800GB/s
最大128GB
不明

アプリケーションやゲームベースでもMacBook Pro (M2, 2022)はMacBook Pro (M1, 2020)より約40%速く、Intelの第8世代(Coffee Lake) Core-i7を搭載したMacBook Pro (13-inch, Mid 2020)と比較すると約3.3倍高速になると発表されていました。

Apple M2チップのGPU性能

 これを踏まえて、公開されたApple M2のGeekbench Metalベンチマークを見ると、M2のGPUパフォーマンスはM1と比較して約48%高速*で、Intel MacBook Pro (13-inch, Mid 2020)の約3.3倍、ほぼ公言されていたスペック通りとなっていますが、CPUと同じく、GPUスコアもApple M1 Proよりは低く、

Apple M2チップのGPUベンチマークチャート

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*最新のGeekbench 5はApple SiliconのGPUコア数を取得できるようになりましたが、それまでGeekbenchはGPUコア数を取得できなかったため、Apple M1のMetalスコアについては7, 8コアGPUの平均値となり誤差が大きいです。

2019年に発売されたMacBook Pro (16-inch, 2019)のRadeon Pro 5500Mと同程度で、当然、macOS 10.15.1 Catalinaで追加サポートされたRadeon RX 5700 XTやmacOS 11.4 Big Surで追加サポートされたRadeon RX 6900 XTには及ばないため、

本当のプロ仕様のMacが必要な方は、Apple M1 Pro以上のMacBook ProかMac Studioを購入するか、年内に発売(発表?)が予定されているApple Silicon Mac Proを待つしかないようです。

おまけ

 AppleはWWDC22の基調講演の中で、Apple M2チップを搭載した13インチ MacBook Pro (M2, 2022)はMacBook Air (M2, 2022)とは異なり、CPUファンを搭載し、プロのパフォーマンスを維持できるように設計されているとコメントしていたため、

13インチMacBook Pro (M2, 2022)は冷却ファンを搭載

13インチMacBook Pro (M2, 2022)は冷却ファンを搭載

13インチ MacBook Pro (M2, 2022)のCPU/GPUスコアが、2022年07月に発売されるファンレス設計のMacBook Air (M2, 2022)より低くなることはないと思われます。

MacBook Air (M2, 2022)

追記

 MacBook Pro (13-inch, M2, 2022)は256GB SSDストレージのみ、前モデルのMacBook Pro (13-inch, M1, 2020) 256GB SSDストレージモデルと比較して、ストレージ性能(シーケンシャルRead/Write値)が低いようです

Apple M1/M2 MacBook ProのSSDの違い

BIG Issues with M2 MacBook Pro SSDs…より作成

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