AppleがmacOS/iOSのアップデートやアプリ、iCloudのデータをMacに保管し他のローカルデバイスに高速に配布する「コンテンツキャッシュ」機能にRosettaを追加したと発表しています。詳細は以下から。
Appleは2018年にリリースしたmacOS 10.13 High Sierraで、ローカルの親デバイスにmacOSやiOS、アプリのアップデート、iCloudのデータキャッシュ、Apple BooksやGarageBandのコンテンツ、シミュレータなどXcodeのダウンロード可能なコンポーネントを保存し、同じネットワーク内の子デバイスに高速にデプロイできる「コンテンツキャッシュ」機能をmacOS ServerからmacOSへ移植し、
それ以降のmacOSではシステム環境設定の[共有] → [✅コンテンツキャッシュ]オプションを有効にすることで、各デバイスへのアップデートやiCloudコンテンツのインストール速度を上げることが可能になっていますが、Appleは新たに、このコンテンツキャッシュ機能にRosettaを追加したと発表しています。
Rosetta (2)はmacOS 11 Big Surから導入された、Intelプロセッサのみに対応したアプリをApple Silicon Macでも実行できるようにするバイナリトランスレーターで、デフォルトではインストールされておらず、Apple Silicon Macで初めてIntelバイナリを起動するときに最新のRosetta 2がダウンロードされるようになっていますが、
Appleは最新のmacOSアップデートで、このRosettaをコンテンツキャッシュの対象として、親デバイスにダウンロードするようになっているので、今後、家や社内で複数のMacをIntelからApple Siliconへ移行しようと考えている方は利用してみて下さい。
おまけ
コンテンツキャッシュを有効にすると親デバイスにキャッシュ領域が確保され、ストレージ容量を圧迫しますが、これは上記設定の[オプション]で上限を設定できます。
- Content types supported by content caching in macOS – Apple Support
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