実行中のプロセスのアーキテクチャがx86_64かarm64かをリスト化してくれるコマンドラインツール「archinfo」がリリースされています。詳細は以下から。
Appleは現在、2020年から約2年をかけてMacのメインプロセッサ(アーキテクチャ)をIntel(x86_64)から自社のApple Silicon(arm64)へ移行している最中のため、サードパーティで開発されているアプリにはApple Siliconをネイティブサポートしているモノだけでなく、Appleのバイナリトランスレーター「Rosetta 2」を利用して動作しているアプリやプロセスが多く存在しますが、
そのようなApple Silicon Macでネイティブ動作していないアプリやプロセスをチェックできるコマンドラインツール「archinfo」が新たに公開されています。archinfoはアメリカのセキュリティ会社Rapid7でチーフセキュリティデータサイエンティストを務めるboB Rudisさんが新たに公開したコマンドラインツールで、
Pushed a new release of `archinfo` — a small macOS command line utility that lists running processes & their architecture (either x86_64 or arm64) — that now has options to only show a specified architecture and basename of processes https://t.co/1MS3Pq8DwM pic.twitter.com/0BIwrSoEfZ
— boB Rudis (@hrbrmstr) May 26, 2021
Returns a list of running processes and the architecture (x86_64/arm64) they are running under.
hrbrmstr/archinfo – GitHub
Apple Silicon M1チップ搭載のMacで実行中のアプリやプロセスが、Apple Siliconネイティブのarm64か、またはRosetta 2ベースのx86_64アーキテクチャかで判別し、PIDとアーキテクチャ、プロセス名をリスト化してくれる機能があります。
archinfo --basename --x86
archinfoはオープンソースで開発&公開されており、macOSのアクティビティモニターアプリにもアーキテクチャが表示されますが、archinfoはJSON形式での書き出しやx86_64/arm64アーキテクチャのアプリのみの表示などのオプションも用意されているので、Apple Silicon Macを購入された方は試してみてください。
おまけ
現在のところ、archinfo (v0.4.0)はAppleの公証を取得していないため、実行するには”archinfo”に実行権を与え、右クリックのコンテキストメニュー → [開く]で一度開いて実行を許可してやるか、ユーザーがmakeしたバイナリを実行する必要があります。
- hrbrmstr/archinfo – GitHub
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