Apple Silicon M1チップに対応した仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop 16.5 for Mac」でのWindows 10 on ARMのベンチマーク。

Apple M1 VMとMicrosoft SQ2のベンチマーク Parallels-Desktop
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 Apple Silicon M1チップに対応した仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop 16.5 for Mac」でのWindows 10 on ARMのベンチマークです。詳細は以下から。

Parallels® Desktop 16.5 for Mac

 Corel Corporation傘下のParallels International GmbH.は現地時間2021年04月14日、昨年06月のWWDC20でSneak Peekを公開していたApple Silicon M1チップを搭載したMacで、ARMベースのOSをインストール可能な仮想環境を構築できる「Parallels® Desktop v16.5 for Mac」を正式にリリースしましたが、

Windows 10 on ARM Insider Preview

このParallels Desktop v16.5 for MacにはTechnical Preview版から実装されていたWindows 10 on ARM Insider Previewのインストールが引き続きサポートされていたので、実際にインストールしてベンチマークを行ってみました。

ベンチマーク

ベンチマーク環境

 Parallels Desktop v16.5 for Macではデフォルト設定でWindows 10 on ARMの仮想マシンを作成すると、Apple Silicon 1GHzのCPUと4GBのメモリ、約12GBのストレージ(仮想ストレージは256GB)を利用するため、通常利用しているMacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)のエントリーモデルでは仮想マシンをカスタマイズする際にスペックが心許なかったため、フルスペックにカスタマイズされたMac mini (M1, 2020)をお借りしてテストしています。

Mac mini (M1, 2020) Ultimate

お借りしたMac mini (M1, 2020)のGeekbenchスコア

  • Mac mini (M1, 2020)
    • CPU:Apple M1チップ@3.2GHz
    • メモリ:16GB
    • SSD:2TB
    • OS:macOS 11.2.3 Big Sur Build 20D91
  • ベンチマークアプリ:Geekbench v5.3.2
  • 仮想アプリ:Parallels Desktop v16.5 for Mac Build 50692
  • Windows 10 on ARM Insider Preview Build 21354
Parallels Desktop v16.5 for Macを利用してデフォルト設定でWindows 10 on ARMの仮想マシンを作成すると仮想マシンに4GB RAMが割り当てられてしまうので、今後Apple Silicon Macを購入しParallels Desktopを利用される方はメモリを16GB以上にカスタマイズしておいたほうがよさそうです。

ベンチマーク

 ベンチマークはMac mini (M1, 2020)およびParallels Desktop v16.5 for Macを利用して構築した仮想マシン1(Apple Silicon 2 Cores, 4GB RAM)と仮想マシン2(Apple Silicon 4 Cores, 8GB RAM)上で最新のGeekbench v5を用いて行いました。

Parallels Desktop v16.5 for MacでのWindows 10 on ARMのベンチマーク

クリックで拡大

 結果は以下の通りで、Parallels Desktop v16.5 for Mac上で動作するWindows 10 on ARMのMulti-Coreスコアは2 Cores設定でApple M1チップの約38%、4 Cores設定で約66%となり、2 Cores設定でもSurface Pro X (Microsoft SQ2)と同程度(92%)のスコアとなっているので、後はMicrosoftがライセンスを提供するかによってParallels Desktopの価値が大きく変わってきそうです。

Apple M1 VMとMicrosoft SQ2のベンチマーク

おまけ

 Parallels Desktop 16.5 for Macは14日間のトライアル期間が設定されているほか、ParallelsはParallels Desktop 16 for MacのTechnical Previewを利用したユーザーに対し、04月30日まで利用可能な20%ディスカウントコードを送っているので、テストに参加した方はサインアップしたメールアカウントををチェックしてみてください。

Parallels-Desktop-for-Mac discount coupon code

ここに、Parallels Desktop 16 がアップデートが完了し、Apple M1 チップ搭載の Mac に完全に対応したことを正式にお知らせいたします。テクニカルプレビューは、2021 年 4 月 14 日* をもって終了いたします。[…]テクニカルプレビューへのご参加により、本バージョンを準備する上での大きなサポートをご提供いただくことができました。それで感謝の気持ちを込めて、Parallels Desktop のライセンスをお持ちでないお客様に対し、20% のディスカウントを提供させていただきます。(*)さらに 2 週間の間、引き続き Parallels をご利用いただけます。ソフトウェアをアップデートすると、ライセンスキーを必要としない 14 日間の猶予期間が自動的に付与されます。この期間中はすべての機能をご利用いただけます。

メーリングリストより

コメント

  1. 匿名 より:

    ベンチお疲れさまです。
    マックミニ本体の熱はどんな感じでした?

    マイクロソフトが対応してくれたらいいんですけどね。

  2. 匿名 より:

    いや、もうWindowsにこだわるの止めよう。そのためのmacなのだから。

  3. 匿名 より:

    Hypervisor.frameworkで動いててこれだけの性能なんだからAppleも頑張ってるな。

  4. 匿名 より:

    ARMで使えるWindows10が一般販売されないと無意味の極みだな

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