Apple、AirPods Proのファームウェアをアップデートし、AirPods Proで映画館のような体験ができるiOS 14の新機能「空間オーディオ」機能をサポートしています。詳細は以下から。
MacStoriesのFederico Viticciさんらによると、Appleは現地時間2020年09月14日、加速度や光学センサーに加え感圧センサーとH1ベースのSiPを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」のファームウェアを3A283へアップデートし、iOS 14の新機能「空間オーディオ (Spatial Audio)」をサポートしたそうです。
I still don't see the new firmware on my AirPods Pro, but I'm excited to test the new Spatial Audio feature and automatic switching. https://t.co/spGRH3TxJt pic.twitter.com/nzyBUrm7Rm
— Federico Viticci (@viticci) September 14, 2020
空間オーディオ
空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングにより、AirPods Proで映画館のような体験を楽しめます。空間オーディオは、指向性オーディオフィルタを適用し、それぞれの耳に届く周波数を微調整することで、空間のどこにでも音を配置し、臨場感あふれるサラウンドサウンド体験を生み出します。iOS 14プレビューより
AirPods Proの空間オーディオ機能はWWDC20の基調講演でも触れられていたとおり、映画館のように前方からだけではなく、左右や背面、上部からもサウンドが聞こえてくるサウンド・サウンドシステムで、これまで左右のイヤーパッドだけでは実現が難しかったものの、AirPods Proに独自の指向性オーディオフィルタを適用し、耳に届く周波数を微調整することで、このシステムを実現したそうです。
また、空間オーディオ機能を利用しても、ユーザーの頭とデバイスが動けば、サウンドソースの位置もずれてしまいますが、AirPods FirmwareエンジニアのMary-Ann Ionascuさんによると、
Appleはこの機能とiPhoneやiPadのジャイロセンサーと加速度センサーを連携させ、ユーザーの頭とデバイスの位置を追跡、そのデータを比較して音場がデバイスに固定され続けるようにリマップし続けることで、バスや飛行機に乗ってユーザーの状態が傾いたり、iPhoneやiPadの位置がずれたりしても、役者や演奏者からの音声の位置がずれることを防いでいるそうです。
おまけ
現在のところ、iOS 13.7のiPhoneにAirPods Proを接続しても、ファームウェアはアクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)が正常に機能しない問題が修正された「2D15」が最新となっているので、このファームウェアはiOS 14 Beta限定かもしれません。
追記
iOS 13.2/iPadOS 13.2以降のiPhoneやiPadにも配布が開始されました。AirPodsのファームウェア・アップデートはペアリングしたiPhone/iPadとAirPodsが充電中に自動的に行われます。
コメント
Proは持ってないんだけどどんなもんなのかちょっと気になる