macOS 26 Tahoeの正規化形式(NFD/NFC)の不具合により、日本語を含む非ASCII文字/非ラテン文字環境でNASに接続されたTime Machineバックアップが行えない不具合はmacOS 26.2でも修正されていないので注意してください。詳細は以下から。
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Appleが2025年09月にリリースした「macOS 26 Tahoe」では、Unicodeの正規化形式(NFD/NFC)に関する不具合が再発しており、Macのコンピュータ名やバックアップファイル名、共有フォルダパスに日本語などの非ラテン語が含まれると、Time Machineボリュームが見つからなくなり、バックアップに失敗する問題が確認されており、

macOS 26.1 TahoeのTime Machineバックアップボリューム名のチェック
SynologyやQNAPなどのNASメーカーは、macOS 26 TahoeへアップグレードしたMacで、NAS上に設定したTime Machineバックアップストレージが見つからない/バックアップに失敗する場合、バックアップファイル名や共有フォルダパスを英語にして問題を回避するようにサポートページを公開していますが、この不具合は12月12日にリリースされた「macOS 26.2 Tahoe (25C56)」でも修正されていませんでした。

macOS 26 (Tahoe) にアップデートした後、QNAP NAS への Time Machine バックアップが完了しないことがあります。これは通常、Mac のコンピュータ名、バックアップファイル名、または共有フォルダパスに特殊文字や非 ASCII 文字(アクセント付き文字(ä, ø, é)や非ラテン文字(中国語、日本語、韓国語))が含まれている場合に発生します。
Why can’t I use Time Machine to back up to my QNAP NAS after updating to macOS 26 (Tahoe)? – QNAP
修正は2026年?
この不具合は日本語環境以外でもä, ø, éなどアクセント付き記号を利用するドイツやオランダ語など非ASCII文字環境でも発生するため、既にSynologyやQNAPなどのメーカーもAppleにフィードバックを送っていますが、英語(ASCII文字)以外の環境で起きている不具合の優先度は低いためか、この不具合はmacOS 26.2でも修正されていませんでした。

Time Machine backup issues on macOS 26 Tahoe
ただ、既にSynologyやQNAPが公開している通り、NASやSMBサーバーを利用したリモートMacにTime Machineストレージを設定したい場合、バックアップボリュームをディスクユーティリティで開き、[Hogeのバックアップ]など濁点/半濁点、アクセント記号付きの文字列を[Backups of Hoge]など英語のみの名前に変更しすれば、再びバックアップが行えるようになるので、今後macOS 26.2へアップグレードされる方は試してみてください。

- Time Machine backup issues on macOS 26 Tahoe – Synology Community
- Timemachine Back-up in MacOS 26 (Tahoe) does not work on Synology DS920+ NAS – Apple Community
- macOS Tahoe – アップグレード後QNAPのNASでTime Machineバックアップできなくなった – Apple Community
- macOS 26 (Tahoe) にアップデートした後、なぜ Time Machine を使用して QNAP NAS にバックアップできないのですか? – QNAP


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