Apple Silicon搭載のMacでもOpenGLなどのグラフィックスAPIがサポートされ、数週間以内にはSafari Technology PreviewでWebGL 2がデフォルトで有効になるそうです。詳細は以下から。
Appleは2018年に開催したWWDC 2018で開発者に対し、今後macOS MojaveおよびiOS 12、tvOS 12からグラフィクスAPI「OpenGL (OpenGL ES)」および「OpenCL」の利用を非推奨とすると発表し、オーバーヘッドの少ないAppleのグラフィクスAPI「Metal」への移行を勧めたため、
Webエンジニアの方々からはOpenGL ESベースのWebGLがSafariで利用できなくなるのではないかという心配の声もありましたが、その後、Apple WebKitチームのDean Jacksonさんは「OpenGLが非推奨となってもSafariを利用したWebGLの開発には何の影響も与えず、「WebGL 2.0」およびAppleが2017年に公開したWeb用3Dグラフィックス向けAPI「WebGPU」の開発も続いている」とコメントしていました。
SafariでのWebGLの動向についてはAppleが開催した「WebKit Goals for 2020」でも取り上げられていたものの、2020年06月に開催されたWWDC20では特に進展がなかったため、一部のWebエンジニアの方がDean JacksonさんやGoogleでChromeチームのKen Russellさんに質問していたところ、
Since there is discussion across multiple twitter threads (thwreads?) I'll say it here. Apple doesn't comment on future releases of Safari/iOS/macOS/etc, but I am planning to turn WebGL2 on by default in Safari Technology Preview in about 4 weeks. (cc @gfxprogrammer)
— Dean Jackson (@grorgwork) August 1, 2020
Jacksonさんは「Appleは将来リリースされるSafariやiOS/macOSについてコメントしませんが、私が開発を担当しているWebGL 2については約4週間後のSafari Technology Previewでデフォルトで有効にする計画です」とコメントしているので、08月下旬から9月上旬にリリースされるSafari Technology PreviewではWebGL 2のサポートが進んでいると思われます。
おまけ
また、Appleが2020年末の発売を予定しているApple Silicon搭載のMacでのグラフィックスについては、WWDC20のセッション10631「Bring your Metal app to Apple Silicon Macs」やAppleが公開した資料により、OpenGL/CLについては引き続き非推奨としながらもIntel Macと同レベル(OpenGL v4.1/OpenCL v1.1)でサポートが続けられることが発表されており、
JacksonさんはWebGL Conformance TestでIntelとApple Silicon搭載のMacのSafariで同じ結果になったとツイートしているため、初期のApple Silicon搭載のMacではグラフィックスAPIやWebGL関連については特に廃止されるものはないようです。
- WebGL – Can I use…
- 126404 – WebGL 2 support – WebKit Bugzilla
- Bring your Metal app to Apple Silicon Macs – Apple Developer
コメント
意味がわからんぞ
やっぱり、とりあえずアドバルーンあげただけかな。いつOpenGLが使えなくなるのかは全く未定、動向を見てだがずっと未定とか