macOS 10.15.5 Catalinaでは、Thunderbolt 3搭載のMacBookシリーズでバッテリーの劣化を抑える新しいバッテリー管理機能が採用される。

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 macOS 10.15.5 Catalinaでは、Thunderbolt 3搭載のMacBookシリーズでバッテリーの劣化を抑える新しいバッテリー管理機能が採用されるそうです。詳細は以下から。


 Appleは現地時間2020年04月16日、開発者に対しmacOS 10.15.5 Catalinaの2nd BetaとなるmacOS Catalina 10.15.5 beta 2 Build 19F53fを公開しましたが、同バージョンからは一部のMacBook Pro/Airシリーズでバッテリーの劣化を抑える新しいバッテリー管理機能が採用されるそうです。

About battery health management in Mac notebooks

macOS Catalina 10.15.5 introduces battery health management, a feature designed to improve the lifespan of your Mac notebook’s battery.

About battery health management in Mac notebooks – Apple Support

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新しいバッテリー管理機能

 MacBookシリーズにはiPhoneやiPadと同じく充電式のリチウムイオンバッテリーが採用され、耐用年数にもよりますが長年利用するとバッテリーが劣化し、購入時と同様のパフォーマンスが発揮できない可能性があります。

MacBook Proのバッテリー情報

システム情報の[電源]で確認できるバッテリー情報

 2017年、AppleはiPhoneでのバッテリー問題を解決するため、2017年01月にリリースした「iOS 10.2.1」で、ユーザーに情報公開せず、バッテリー状態によりiPhoneのパフォーマンスを変化させる機能を導入し、同じシリーズのiPhoneでもバッテリーの状態によりベンチマークスコアやアプリの起動時間が違う現象が確認され、

iPhone vs Geekbench

2017年末にAppleはこの機能を認め、ユーザーに謝罪するとともに、2018年12月までの間バッテリー交換金額を5,600円減額すると発表、その後2018年にバッテリー状態の表示やパフォーマンス管理機能を搭載したiOS 11.3をリリースしましたが、Appleは今度はこれをMacBookシリーズで行おうとしているようです。

iOS 11.3のバッテリーの状態機能

Battery Health Management

 前回の反省を踏まえて、macOS 10.15.5 Catalina公開前にIT管理者向けに公開されたサポートページによると、macOS 10.15.5では新たに「Battery Health Management」という機能が導入され、これはOSがバッテリーの温度履歴や充電パターンを監視&収集し、その情報に基づいてバッテリーの劣化を抑える最適な充電率を提供するそうで、

The battery health management feature in macOS 10.15.5 is designed to improve your battery’s lifespan by reducing the rate at which it chemically ages. The feature does this by monitoring your battery’s temperature history and its charging patterns.
Based on the measurements that it collects, battery health management may reduce your battery’s maximum charge when in this mode. This happens as needed to ensure that your battery charges to a level that’s optimized for your usage—reducing wear on the battery, and slowing its chemical aging.

About battery health management in Mac notebooks – Apple Support

Appleは、この機能をmacOS 10.15.5アップデート後にデフォルトで有効(On)にするそうですが、システム環境設定の[省エネルギー] → [バッテリー]に新たに追加される[バッテリーの状態 (Battery Health)]ボタンからOn/Off出来るよう実装されているため、MacBookをバッテリーで長時間利用したい場合はOffにすることもできるそうです。

Battery Health Management

macOS 10.15.5 CatalinaのBattery Health Management

 長々とした説明になってしまいましたが、Appleのサポートページを見る限り、この機能は機械学習モデルを利用してバッテリーの充電傾向や使用率を学習し、バッテリー充電率を80%に保つことでバッテリーの経年劣化を抑えるiOS 13の電源管理機能最適化されたバッテリー充電 (Optimized Battery Charging)」と同じようで、

最適化されたバッテリー充電機能のインシデント

AppleがThe Vergeに伝えたところによると、この機能はThuderbolt 3を搭載したMacBookシリーズ、つまりMacBook Pro (Late 2016)およびMacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)でのみ機能するそうです。

Thunderbolt 3搭載のMacBook Pro/Air

 Thunderbolt 3ポートを搭載したMacBookシリーズでは、電源管理をAppleのMac用SoC「Apple T1/T2」が担っているため、充電率管理もこのSoCが担当すると思われますが、The Vergeは新型コロナウィルス(COVID-19)で多くのユーザーがMacBookを利用する中、この機能はMacBookのバッテリー寿命を延ばしてくれるだろうとも予想しています。

Not to put too fine a point on it, but people are depending on their laptops more than ever during the COVID-19 pandemic and it may be that they’re leaving them plugged in for longer periods than before. That could mean that this update will help those MacBooks last longer. It’s also adaptive, so when your charging patterns change the feature will adjust to match.

Apple is tweaking how MacBooks charge to extend battery lifespan – The Verge