macOS 10.15 Catalinaのセキュリティ機能やSign in with Appleでのアカウント作成、複数の不具合を修正した「Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.0」がリリースされています。詳細は以下から。
Mac用仮想化ソリューション「Parallels Desktop」シリーズを開発&販売しているParallels Inc.は現地時間2019年10月15日、AppleのmacOS 10.15 Catalinaに対応した「Parallels Desktop v15 for Mac」をv15.1.0へアップデートし、macOS Catalinaのセキュリティ機能や確認されていたいくつかの不具合を修正したと発表しています。
この Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.0(47107)のアップデートは、特に macOS 10.15 Catalina のリリースに対応して作成されました。最新版の macOS Parallels Desktop および 仮想マシンを使用する場合に発生する可能性のある、既知の問題を修正しました。Parallels 技術チームは、Parallels Desktop の使用におけるさらなる安定性、安全性および快適性を実現しました。このアップデートには、次の新機能、修正、改良点が含まれています。
Parallels Desktop 15 の概要 – Parallels
Parallels Desktop 15.1.0の新機能/変更点
Sign in with Apple
Parallels Desktop 15.1.0では新たに、AppleがGoogleやFacebookなどのソーシャルログインを利用したアプリに対応を求めている「Apple経由でのサインイン(Sign in with Apple)」に対応し、インストールアシスタントおよびWebからApple IDを利用してParallelsのアカウントを作成することが可能になっています。
SKEL/User Consent
また、Parallels Desktop v15.1.0ではAppleがmacOS 10.15 Catalinaでアップデートしたセキュリティ機能「User Consent」でユーザーが困らないように、ダウンロード/書類/デスクトップへのアクセス許可を行うようチュートリアルが追加されています(お疲れさまです)。
その他、今回のアップデートではWindows/Linuxゲストや統合機能、ゲームなど多数の不具合修正が行われているので、ユーザーの方はアップデートしてみてください。
リリースノート
新しい機能:
- ”Apple 経由でのサインイン”を使用して、Parallels アカウントを作成できるようになりました。
- Parallels Desktop 15 for Mac は、macOS 10.15 Catalina のすべてのセキュリティ要件を完全にサポートしています。Parallels Desktop をインストールすると、一部のフォルダーに対するアクセス権限が求められ、またアクセス権が必要な理由も説明されます。
今回のアップデートで解決された問題:
- フレームレートが常に 60fps に固定されてしまう問題を解決しました。
- Sidecar のオンスクリーンキーボードで、正しい記号の代わりに”aaaa”とタイピングされてしまう問題を解決しました。
- Apple Pencil で Windows アプリケーションのメニューを開くことができない問題を解決しました。
- Mac のサービスで Windows のファイルを共有できない問題を解決しました。
- Mac のシステムアプリケーション(テキストエディット、写真、ミュージックなど)で Windows のファイルを開くことができない問題を解決しました。
- Parallels Desktop の UI パフォーマンスとフォントの問題を解決しました。
- Parallels Desktop で警告通知が表示されない問題を解決しました。
- macOS の外観を [自動] に設定すると、Parallels Desktop のユーザーインターフェイスが、ハーフライトまたはハーフダークになる問題を解決しました。
- 仮想マシンのステータスバーで、アイコンの解像度が低い問題を解決しました。
- Parallels Access と Parallels Toolbox がインストール済みであるにもかかわらず、[インストール] ボタンが表示される問題を解決しました。
- 復元パーティションを使用して MacOS 10.15 Catalina 仮想マシンが作成できない問題を解決しました。
- macOS 10.15 Catalina 仮想マシンをサスペンドしてレジュームすると、毎回 Parallels Tools の再インストールが試行される問題を解決しました。
今回のアップデートで解決されたWindowsアプリケーションの問題
- Luminar 2018、Photocentric Studio、Autodesk Recap 2015/2016、Expresii および Pix4Dmapper が正しく動作しないか、またはまったく動作しない問題を解決しました。
- Altium Designer の動作が重くなってしまう問題を解決しました。
- Altium Designer 19 のレイヤーが正しくレンダリングできない問題を解決しました。
- Autodesk Recap Photo の起動時にエラーメッセージが表示される問題を解決しました。
- MegaCAD 3D 2018 で画面が黒く表示される問題を解決しました。
- Microsoft Office 365 ドキュメントの反応が遅い問題を解決しました。
- Microsoft Office アプリケーションのスクロールが遅い問題を解決しました。
- Vectorworks で 3D の画面が更新できない問題を解決しました。
- NTi XL2 Data Explorer で、ウィンドウにコンテンツがまったく表示されない問題を解決しました。
- Nox(Android エミュレーター)で、仮想マシンの画面が黒く表示される問題を解決しました。
- 仮想マシンで Metrolog X4 を起動するとクラッシュする問題を解決しました。
- Microsoft Edge で、[実行] および [フォルダーを開く] ボタンが動作しない問題を解決しました。
- ユーザーが CamTwist、Snap Camera などの仮想カメラアプリケーションを使用すると、仮想マシンがクラッシュする問題を解決しました。
- Parallels Tools により、仮想マシンの ERP ソフトウェアが重くなり、安定して動作しない問題を解決しました。
- 仮想マシンにインストールした VMware vSphere Client で、マウスカーソルが動作しない問題を解決しました。
今回のアップデートで解決されたゲームの問題:
- World of Tanks のパフォーマンスが低い問題を解決しました。
- Total War: Warhammer 2、X-Plane 11、Assassin’s Creed: Origins、Call of Duty: Black Ops III を起動するとクラッシュする問題を解決しました。
- Final Fantasy XI、Final Fantasy XIV、Rome: Total War v1.5、Hearts of Iron IV、EVE Online、Gang Beasts、Wolfpack および ManiaPlanet のグラフィックスアーチファクトの問題を解決しました。
- Titanfall の起動が失敗する問題を解決しました。
- Dovetail Games Train Sim World のクラッシュの問題を解決しました。
- Warface を起動すると仮想マシンがクラッシュする問題を解決しました。
- Division 2 が動作せず”レンダリング初期化エラー”というメッセージが表示される問題を修正しました。
- City of Heroes にログインできない問題を解決しました。
- Tomb Raider 2013 のグラフィックスアーチファクトおよびパフォーマンスに関する問題を解決しました。
- Anno 1404 のパフォーマンスに関する問題を解決しました。
- Need For Speed Most Wanted 2012 のタイムラグの問題を解決しました。
今回のアップデートで解決された統合問題:
- 仮想マシンで周期的に誤った時間が表示される問題を解決しました。
- macOS のデスクトップで Windows アプリケーションのショートカットをダブルクリックしても、仮想マシンでそれらのアプリケーションが起動しない問題を解決しました。
- Mac をスリープから起動してレジュームしたあと、仮想マシンが周期的にクラッシュする問題を解決しました。
- Windows の Dock アイコンを使用して Coherence モードで起動すると、スタートメニューが正しく表示されない問題を解決しました。
- Parallels のメニューアイコンを使用して Coherence モードで Windows のスタートメニューを開くと、仮想マシンがフリーズする問題を解決しました。
- macOS 仮想マシンでユーザーに対し、Mac が電源に接続されているにもかかわらず、Mac が電源に接続されていないと通知される問題を解決しました。
今回のアップデートで解決されたデバイスの問題:
- Bluetooth SteelSeries Stratus XL コントローラーと仮想マシンをペアリングできない問題を解決しました。
- 仮想マシンに追加のディスプレイを接続すると、Mac の画面が部分的に黒く表示される問題を解決しました。
- Windows アプリケーションでタイピングする際に、文字のキー入力が途切れる問題を解決しました。
- 仮想マシンの .pvm ファイル内部以外の一部のディレクトリで、新しい仮想ハードディスクを作成できない問題を解決しました。
- Parallels Desktop 13 for Mac でサスペンドされた複数のモニターを備える仮想マシンをレジュームしようとすると、Parallels Desktop 15 for Mac がクラッシュする問題を解決しました。
今回のアップデートで解決されたLinux問題:
- Zorin または Ubuntu 仮想マシンで、サスペンド状態からのレジューム、またはスナップショットへの復元を実行すると、フルスクリーンの解像度が正しく設定されない問題を解決しました。
- Ubuntu 19.04 のインストールおよび毎回の再起動時に、画面が黒く表示される問題を解決しました。
- Kali Linux 2019.2 で root ユーザーの動的解像度が動作しない問題を解決しました。
- Parallels Tools をインストールしている場合に、Ubuntu 19.04 のホットキーを使用してアプリケーションを切り替えられない問題を解決しました。
- Parallels Tools のインストール後に Kali Linux が正しく表示されない問題を解決しました。
- Manjaro 18.0.4 Live CD を起動しようとすると、画面が黒く表示される問題を解決しました。
- Debian 9/10 および RHEL 8 仮想マシンへのメモリの割り当て量は、デフォルトで 2 GB に増加しました。
Parallels Desktop 15 Business Editionのみ
今回のアップデートで解決された問題:
- JAMF を使用するシングルアプリケーションモードで Parallels Desktop を展開できない問題を解決しました。
- 一括展開モードで Parallels Desktop を展開できない問題を解決しました。
- 仮想マシンの毎回の起動時に、余分な mDNS レコードが表示され、マルチキャストが発生する問題を解決しました。
今回のアップデートで解決されたその他の問題:
- Parallels Mounter を使用して仮想マシンのマウントしようとすると、Parallels Desktop がクラッシュする問題を解決しました。
- 仮想マシンが起動せず、”操作が失敗しました ホスト OS 管理者の資格情報を入力する必要があります”というエラーメッセージが表示される問題を解決しました。
- Windows XP の仮想マシンをフルスクリーンでの動作に切り替えると、画面が黒く表示される問題を解決しました。
- 該当のユーザーが仮想マシンの一部のファイルに対するアクセス権限を有していないため、仮想マシンをレジュームできないことを示す新しいエラーメッセージが表示されます(別のユーザーにより仮想マシンがサスペンドされた場合)。
- 仮想マシンの状態の保持に必要なファイルが破損しているため、サスペンドされた仮想マシンが再起動されたことを示す新しいメッセージがユーザーに対して表示されます。
- Parallels Desktop のヘルプが正しく表示されない問題を解決しました。
- トラベルモードの項目の日本語ローカライズが誤っている問題を解決しました。
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