macOS 10.15 Catalinaではデフォルトのログインシェルが「bash」から「zsh」に変更されました。詳細は以下から。
Appleは現地時間2019年10月07日、iTunesをミュージックやPodcast、TVアプリに分け、Apple Arcadeや探すアプリをサポートした「macOS 10.15 Catalina」を正式にリリースしましたが、このmacOS Catalinaではデフォルトのログインシェルが「bash」から「zsh (Z shell)」へ変更されています。
macOS 10.15 Catalinaとzsh
AppleはmacOS 10.15 CatalinaのBeta版リリースと同時にこの事を開発者向けに通知していたので、既に多くの開発者の方が把握していると思われますが、デフォルトのログインシェルがzshになるのはmacOS 10.15 Catalinaを新規インストールした場合で、macOS 10.14 Mojave以下のmacOSからアップグレードした場合には現在使用しているシェル(デフォルトはbash)が維持されるようになっており、
echo $SHELL #使用中のシェルの確認
ターミナル起動時に「デフォルトの対話型シェルはzshになりました。アカウントをアップデートしてzshを利用する場合はchshで`chsh -s /bin/zsh`を実行してください」というメッセージがサポートサイトのURL付きで表示されます。
The default interactive shell is now zsh. To update your account to use zsh, please run `chsh -s /bin/zsh`. For more details, please visit https://support.apple.com/kb/HT208050.
WWDC 2019に参加した開発者の方によると、Appleはv3.2まではGPL v2だったBashがGPL v3ライセンスになったため、MIT/BSDライクなライセンスのzshを採用したようで、macOS 10.15 Catalinaでもbashは2007年にリリースされたv3.2.57なのに対し、zshは2019年02月にリリースされたv5.7.1が採用されています。
$bash --version GNU bash, version 3.2.57(1)-release (x86_64-apple-darwin19) Copyright (C) 2007 Free Software Foundation, Inc. $zsh --version zsh 5.7.1 (x86_64-apple-darwin19.0)
新規インストールしたmacOS 10.15 Catalinaでもアカウント設定でログインシェルを「bash」に変更することもできますが、ShellShockなどの脆弱性が発見された場合、Appleがセキュリティアップデートをリリースするかは不明なのでOh My Zshコミュニティなどを参考にzsh(.zprofile/.zshrc)の書き方を学び始めたほうがいいかもしれません。
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