定規やルーペ、ガイドなどをMacのディスプレイ上に表示してくれるデザインツール「xScope 4」がmacOS 10.15 Catalinaでユーザー承認が必要となる画面収録のプライバシー要求に対応。

xScope v4 仕事効率化
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 定規やルーペ、ガイドなどをMacのディスプレイ上に表示してくれるデザインツール「xScope 4」がmacOS 10.15 Catalinaでユーザー承認が必要となる画面収録のプライバシー要求に対応しています。詳細は以下から。

xScope v4

 TwitterrificやFlareなどを開発している米The Iconfactoryは現地時間2019年08月16日、Appleが次期macOS 10.15 Catalinaでユーザーの承認を必要とするUser Consent (User Privacy Protections)を強化するのに伴い、同社のデザインツールxScope v4.4へアップデートしセキュリティ機能に同意を求めるようにダイアログなどを追加したと発表しています。

xScope v4.4

xScope v4.4

  • Fixed a potential crash on an upcoming version of macOS
  • Added checks and prompts for new macOS Screen Recording permissions
  • Fixed text clipping in some popup menus
  • Updated app to use new macOS security requirements

xScopeのリリースノートより

 IconfacotryのCraig Hockenberryさんは、macOS CatalinaでxScopeを利用する際にスクリーンレコーディングが承認されていない場合以下のようなダイアログを表示し、ユーザーに承認を行うよう求めており、

xScope Recording

The most visible change on Catalina is a series of new prompts for Screen Recording after you first launch xScope on the new OS. This slight inconvenience is a good thing, because there are a lot of bad things that could happen if an app abused this feature.

xScope, Catalina, and Screen Recording – The Iconfactory

次に表示されるmacOSの「”xScope”にこのコンピュータの画面を録画することを許可しますか?」プロンプトに従ってシステム環境設定を開き、

macOS Catalina Recording

[セキュリティとプライバシー]パネル → [プライバシー] → [画面収録 (Screen Recording)]から”xScope”を許可するよう指示しています。この許可がない場合xScopeは一部の機能が利用でなくなるため、CraigさんはxScopeはこれまでユーザーアクションを行わないままユーザーの画面を録画したり、スクリーンショットを撮影したことはなく、今後もそれは同じだとコメントしています。

macOS Catalina Recording

We have never stored the screen recording except by explicit user action, such as taking a screenshot. We have never performed any processing on the image that would extract your personal information. And we never will, so we hope you’ll grant us permission to use this feature.

xScope, Catalina, and Screen Recording – The Iconfactory

おまけ

 AppleがmacOS Catalinaで画面収録やスクリーンショットを使うアプリにユーザー承認を求めるよう仕様を変更したのは、悪意のあるアプリがユーザーアクションを表示しないままデスクトップ画面を取得、個人情報を流出させないようにセキュリティとプライバシー機能を向上さるためですが、

WWDC 2019のPlatforms State of the Unionより

この仕様変更に伴い画面共有やゲーム配信系のアプリはもちろん、カラーピッカーで画面上の色を取得するアプリやQRコードを撮影するアプリなど意外なアプリの機能で画面収録の許可プロンプトが表示されるため開発者の方々は自分の開発してきたアプリがこれまで無断でユーザーの画面を収録/スクリーンショットを撮影していたのではないかと勘違いされる恐れがあるとしてBeta版の段階で改善を求めています。

macOS 10.15 CatalinaではKarabiner-Elementsなどのユーザーのキー入力を得るアプリでも同様に承認が必要となるため、MojaveとWacomがタブレットの時のように承認を見逃したり行わないユーザーから何からの不具合報告が上がることも予想されます。

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