macOS 10.15 CatalinaではiCloud Driveのパスが変更されるため、dotfilesやリンクを設定している場合は注意。

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 macOS 10.15 CatalinaではiCloud Driveのローカルパスが変更されるようです。詳細は以下から。

macOS 10.15 Catalina

 AppleはWWDC 2019に合わせて、開発者向けに次期Mac用OSであるmacOS 10.15 CatalinaのBeta版を公開を開始しましたが、このmacOS CatalinaではiCloud Driveのローカルパスが変更されているそうです。

Prior to 10.15, the path for iCloud Drive was ~/Library/Mobile Documents/com~apple~CloudDocs. In 10.15, this path has changed to ~/Library/CloudStorage/iCloud Drive. Upgrading to Catalina causes old symlinks to break. Some sort of migration process will be necessary for these users in time for the release.

lra/mackup: Keep your application settings in sync (OS X/Linux) – GitHub

 macOS 10.15 Catalina前後のファイルパスは以下の通りで、これによりアプリの設定ファイルをDropboxやGoogle Drive、iCloud Driveなどのクラウドストレージ経由で同期できるmackupやdotfilesをiCloud Drive経由で同期しているユーザーに影響が出ているようなので注意してください。

  • macOS 10.14 Mojave以前
  • ~/Library/Mobile Documents/com~apple~CloudDocs/Hogehoge
  • macOS 10.15 Catalina後
  • ~/Library/CloudStorage/iCloud Drive/Hogehoge
macOS CatalinaではiCloud DriveがCloudStorage以下に移ります。
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おまけ

 この変更がmacOS 10.15 Catalinaでの正式な仕様の変更なのかは不明ですが、AppleはmacOS CatalinaでUser Privacy Protectionsを強化するため、アプリがiCloud Driveなどのフォルダに初めてアクセスする際にユーザー許可を要求するように仕様を変更すると発表しており、加えてiCloud Drive内にあるファイルをプライベートリンクを利用して他のユーザーと共有できる機能を実装しているため、それに伴いパスが変更された可能性があります。

iCloud Drive folder sharing

 また、SlackでMacのデスクトップクライアントを開発しているSamuel Attardさんによると、macOS CatalinaではシステムボリュームがRead-Onlyになるため、lsなどで参照できるディレクトリがカレントディレクトリによって違う場合もあるようなので、自分を見失わないように注意してください。

macOS 10.15 Catalina Beta 1のリリースノートにはiCloudに関する既存の不具合が多く記載されており、iCloud DriveをONにするとタスクが100%になる問題も確認されているので、現在の段階でiCloud Driveのテストを行うのはやめた方がいいかもしれません。

コメント

  1. 匿名 より:

    やべー 至る所にシンボリックリンク作ってる

  2. 匿名 より:

    問題続出しそうなOSだな。