macOS 15 SequoiaではOption+文字キーまたはOption+Shiftキーを利用したショートカットキーが利用できなくなっているので注意してください。詳細は以下から。
Appleは現地時間2024年09月16日、iPhoneの画面をMacに映し出し操作できるiPhoneミラーリング機能やアプリケーションウィンドウをタイル状に並べられるウィンドウマネージャー機能、パスワードアプリを搭載した「macOS 15 Sequoia」をリリースしましたが、このSequoiaではOption+文字キーまたはOption+Shift+文字キーの組み合わせで設定したショートカットキーが利用できなくなっています。
macOS 15 disabled all the shortcut with “opt + any letter”, one way to solve is to change to “control + letter”
option+V to open maccy doesnt work since 2.0 #872 – GitHub
これは昨日メジャーアップデートがリリースされたクリップボードマネージャー「Maccy v2.0」や、Sindre Sorhusさんが開発するアプリにショートカットキー機能を実装できるフレームワークKeyboardShortcutsのIssues、Redditなどで報告されており、
Starting with macOS Sequoia, Apple does not allow global hotkeys where Option or Shift+Option are the only modifiers.
If you have an Opt+Letter hotkey, it'll stop working after you update macOS. Changing hotkey to Ctrl+Letter will help.
— Shottr (@shottr_cc) September 18, 2024
FYI: Apple broke global keyboard shortcuts in all sandboxed apps in macOS 15: https://t.co/qBUfHxP17c
Report: FB15168205 => https://t.co/IuM2SzvgHx
— Sindre Sorhus (@sindresorhus) September 18, 2024
アプリケーションスイッチャーrcmdを開発するAlin PanaitiuさんはmacOS 15 Sequoia Beta 4段階でこの問題を発見し、08月にAppleにフィードバックしたそうですが、正式にリリースされたmacOS 15.0でも修正されていなかったそうです。
Sorhusさんの調査によると、この問題はレガシィなRegisterEventHotKey APIを利用しSandbox化されたアプリ*が影響を受け、問題のショートカットキーはmacOS 14.6 Sonomaでは正確に動いているため、Appleに修正するよう求めていますが、それまではOption+文字キーを利用したショートカットキーをアプリに設定している方は対象のショートカットキー全てを設定し直す必要がありそうです。
追記
Applelによると、この問題は不具合でなくmacOSのセキュリティを向上させるための仕様の変更で、回避策はないそうなので、macOS 15 Sequoiaアップグレード後にOption+文字キーが使えなくなった方は再設定する必要があります。
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