High Sierraの写真アプリでは新しい編集機能やLive Photosの編集などが可能に。

Appleの写真アプリのアイコン。 macOS High Sierra
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 High Sierraの写真アプリでは読み込み履歴の表示や新しい編集機能、Live Photosの編集などが可能になっています。詳細は以下から。

Appleの写真アプリのアイコン。

新しい編集ツール

 High Sierraの写真アプリでは編集機能が刷新され、フィルタ、調整、トリミング機能はツールバーエリアへ移動し、Apertureにも搭載されていたカーブと選択カラー機能などの他に調整, レタッチ, 赤目修正, ホワイトバランス, レベル, カーブ, 精細度, ノイズ除去, シャープ, ビネット機能が利用可能です。

High Sierraの写真アプリの編集機能

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新しい編集機能

  • レベル
    • ミッドトーン、ハイライト、シャドウを調節して、写真のトーンバランスを完璧にすることができます。
  • カーブ
    • 写真のコントラストやカラーの調整を精密に行うことができます。
  • 精細度
    • 精細度スライダを動かして、画像の鮮やかさを上げることができます。
  • カラーごとの調整
    • この青をもっと青く、その緑をもっと緑にしたい。そんな時はカラーごとの調整を使いましょう。あなたの画像にある特定の色を引き立てることができます。
  • ビネット
    • 写真の四隅にシェーディングを加えると、とっておきの瞬間を目立たせることができます。

カウンター

 また、High Sierraの写真アプリにはウィンドウ右上にセレクト・カウンターが搭載されており、選択した写真の枚数をチェックできます。

High Sierraの写真アプリのセレクトカウンター

フィルター

 High Sierraの写真アプリではOS Xの写真アプリ「iPhoto」に搭載されていた写真のフィルタリング機能も復活します。フィルタリング機能はライブラリ全体から「お気に入り」や「編集済」「写真」「ビデオ」の写真や動画を絞り込むことが可能で、キーワードマネージャーによるキーワード付も引き続き利用することが可能です。

High Sierraの写真アプリのフィルタリング

 macOS 10.12 Sierraの写真アプリではフルスクリーン時に「ツールバー」は表示できたものの、サイドバーが表示できず写真の選択が不便でしたが、

macOS High Sierraで復活したサイドバー表示

macOS 10.13 High Sierraの写真アプリでは[表示]メニューに「フルスクリーで常にツールバーとサイドバーを表示」のオプションが追加され、旧写真アプリ「iPhoto」の様な操作が行えるようになっています。

GIFアニメの再生をサポート

 AppleはiOS 11の写真アプリで、GIFアニメの再生をサポートしましたが、High Sierraの写真アプリでもGIFアニメの再生が可能になっています。

macOS 10.13 High Sierraの写真アプリで可能になったGIFアニメプレビュー

GIFアニメはサムネイル表示時は再生されないため、確認するにはプレビュー表示にする必要があります。

Live Photoの編集

 AppleはiPhone 6sで撮影した写真の前後の動きやサウンドを保存する「Live Photo」機能を搭載しましたが、このフォーマットはOS X 10.11.4以降から徐々にApple製の一部のアプリでのプレビューに対応し、写真アプリでもこれまでは静止画を修正することしか出来ませんでしたが、

Sierraの写真アプリで表示したLive Photo

High Sierraの写真アプリではLive Photo全体に調整やホワイトバランス、レベル、カーブ、精細度、カラーごとの調整、ノイズ除、シャープ、ビネットといった効果を掛けることや、フィルタおよびトリミングも可能になっています。

High SIerraの写真アプリで表示したLive Photo

Live Photoのループ

 また、High Sierraの写真アプリではLive Photoの再生方法を以下の4つの方法から選択することが可能になった他、消音や(サムネイルに表示される)キー写真を選択することも可能になっています。

High Sierraの写真アプリでLive Photoの再生方法を編集

  • Live : 通常のLive Photoの再生方法。
  • ループ : Live Photoをループ再生する。
  • バウンス : Live Photoを早送りした後に巻き戻しする。
  • 長時間露光 : デジタル一眼レフカメラのシャッターを開けっ放しにした様な効果の写真。

サードパーティ製アプリ

 写真をサードパーティ製アプリで開く機能はiPhotoから写真アプリへ移行する段階で廃止されましたが、High Sierraの写真アプリではこの機能が復活しており、そこで編集した画像は自動的に写真ライブラリへ保存され、同時にオリジナルの写真も保存されるようになっているので、いつでもオリジナルの写真に戻すことが可能です。

High Sierraの写真アプリとサードパーティ製アプリ

El Capitanで導入された写真アプリの編集用機能拡張もこれまで通り利用可能で、サードパーティ製アプリはコンテキストメニューの[外部編集]から起動できます。

他社製のサービス

 Appleの写真アプリはAppleのプリントサービスを利用し、撮影した写真をフォトブックやカレンダーにカードにすることが出来ますが、High Sierraの写真アプリではサードパーティ製アプリとの連携に続き、White WallShutterfly, WiX, Animoto, ifolorなどの他社のプリントサービスを利用することが可能で、

High Sierraの写真アプリでサポートされたサードパーティ製プリントサービス

Mac App Storeから他社のプリントサービスアプリをダウンロードし、写真アプリで写真を選択、コンテキストメニューから[作成] → [他社製サービス]を選択することで、他社のプリントサービスを利用した作品を作成することが可能になっています。

High Sierraの写真アプリでサポートされた他社のプリントサービス

 AppleはiOS 11やHigh Sierraで機械学習フレームワーク「CoreML」を新たに組み込んでいますが、High Sierraの写真アプリではこの技術が利用され、Sierraの写真アプリと比較して格段に顔認識や被写体検索の精度が上昇しているそうです。

macOSの壁紙を写真アプリにインポートした「動物」の被写体で検索したところ。小さく映った鳥やシマウマなども判定が可能になっています。

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