iFixitがMacBook Air (Early 2015)の分解レポートを公開したので13インチモデルを旧MacBook Air Mid 2013/2014と比較してみました(Mid 2013と2014についてはマイナーアップデートなのでiFixitも2014のTeardownを公開していなかったため、iFixitのMid 2013の写真を使用しています)。詳細は以下から。
CPU&Thunderbolt 2
CPUはIntelの第5世代 Core i5-5250U(Broadwell)が採用され、ThunderboltコントローラーはThunderbolt 2に対応したIntel DSL5520(Falcon Ridge)が採用されています。SDXCとDC to DCコンバータはそれぞれ”GL3219 Genesys Logic SDXC controller”と”LT3957 Linear Technologies inverting controller”でMid 2013から変更なし。
データシート:
・Core i5-5250U (Processor (3M Cache, up to 2.70 GHz) – Intel
・Thunderbolt 2 Controller DSL5520 – Intel
・LT3957 – Linear Technology
・GL3219 (GL3215カスタム?) – Genesys Logic
SSD
Early 2015のコントローラーはSamsung S4LN058A01でこのコントローラーはSamsung SM951 でも採用されておりPCIe 3.0 x4まで対応、Mid 2013のコントローラーは同じくSamsungのS4LN053X01-8030で、こちらはSamsung XP941などで採用されたPCIe 2.0 x2のコントローラー。
Samsung SM951は今年1月に量産が始まったM.2フォームファクターのSSDで、XP941と比較して1W当りのパフォーマンスが50%向上し、10nmクラスのMLC NANDが採用され、PCIe 2.0接続時はシーケンシャルRead 1600MB/s、Write 1350MB/sになるとされていたので、今回Early 2015に採用されているSSDもこのカスタム品だと思われます。
[Samsung SSD Global Summit 2014 – AnandTech]
関連リンク:
・Samsung、PCIe 2.0より30%高速で次世代Macへの搭載が予想されるPCIe 3.0 SSDの量産を開始
・OWC、MacBook Air (Early 2015)モデルの分解レポートとSSDのベンチマークスコアを公開
バッテリー
バッテリーユニットについてはMid 2013と同じで、7.6V, 54Wh, 7150 mAhのバッテリーが採用されモデルナンバー(Model A1496)まで同一だそうですが、
それでもMacBook Air Early 2015のバッテリー駆動時間が改善され、実働時間が「11インチモデルなら最大8時間、13インチモデルなら最大10時間もiTunesで映画が楽しめます。」から「11インチモデルでは最大10時間、13インチモデルなら最大12時間iTunesで映画が
楽しめます。」になったのはBroadwell CPUの影響が大きいようです。
The battery specs carry over as well: the Air continues to sport a 7.6 V, 54 Wh, 7150 mAh battery. Thanks to the new Broadwell chips, we’re supposed to get more life out of the same capacity: Now up to 12 hours of web browsing or video playback.
[MacBook Air 13″ Early 2015 Teardown – iFixit]
iFixitではMacBook Early 2014の修復性スコアをMacBook Mid 2013と同じ10段階中 4と評価しており(10が最も簡単)、ボトムカバーを開けてしまえば内部には比較的簡単にアクセスできるものの、メモリはオンボードでSSDはAppleのカスタマイズ品なので総合して修理は難しいとしているようです。
MacBook Air 13″ Early 2015 Repairability Score: 4 out of 10 (10 is easiest to repair).
Once you manage to take off the bottom cover, all the parts are pretty easily replaceable.
Proprietary screws on the case require the right screwdriver. […] As with the prior iterations, this MacBook Air’s biggest detractor is the lack of upgradeability. The RAM is still soldered to the logic board, and SSDs are not compatible between generations.
[MacBook Air 13″ Early 2015 Teardown – iFixit]
関連リンク:
・MacBook Air 13″ Mid 2013 Repair – iFixit
・MacBook Air 13″ Early 2015 Repair – iFixit
コメント
>バッテリーユニットについてはMid 2013と同じで、7.6V, 54Wh, 7150 mAhのバッテリーが採用されモデルナンバー(Model A1496)まで同一
このAirはAppleの技術革新ていうよりIntelとSamusungの新技術凄い!て感じのモデルやね
今知ったけどWiFi使ってブラウジングするより、iTunesで映画見てた方がバッテリー使わないのね
無線はパワー使うからね〜
こりゃ15インチMBPrの新型のバッテリーライフの改善も期待できるな。夏が楽しみだ