Intel Macの公式サポートを終了し、Apple Silicon Macのみのサポートとなった「Blender v5.0」がリリース。

　Intel Macのサポートを終了し、Apple Silicon Macのみのサポートとなった「Blender v5.0」がリリースされています。詳細は以下から。

　オランダBlender Foundationは現地時間2025年11月18日、オープンソースで開発している3D CGアニメーションツール「Blender」の最新バージョンとなる「Blender 5.0」をリリースするとともに、同バージョンでIntel Macの公式サポートを終了したと発表しています。

Remove Intel Mac support
Due to the high maintenance cost of tracking down and fixing graphics related issues specific to Intel and AMD GPU Macs, it was decided to stop maintaining that platforms, and so Blender 5.0 and above will not ship with a Intel build on macOS.

Blender 5.0 – Blender Developer Documentation

　Blender v5.0 for macOSでIntel Macの公式サポートが終了する理由について、Blender TeamはIntel CPUとAMD GPUを搭載したMac固有のグラフィック問題の修正にかける開発チームの高いメンテナンスコストが原因で、ベンダーであるAppleによるサポートがないプラットフォームに対してBlenderだけで対応していくには限界があるとコメント1,2しており、

Blender v5.0ではApple Silicon Mac用のバイナリ(アプリ)のみの提供になっていますが、ユーザー自身がIntel Mac上でBlender v5.0をコンパイルして非公式のBlender v5.0 for Intel Macを作成することは可能だ、ともコメントされています。

Intel Mac上では起動しないBlender v5.0

　なお、Blender 5.0の最小システム要件はmacOS 11.2 Big Sur以降のApple Silicon Mac Onlyで、GPUの機能を利用する場合はmacOS 13 Ventura以降のApple Silicon Macが必要となっているそうなので、Intel Mac環境をお使いの方は注意してください。

Blender 5.0 Compatibility Changes

Blender 5.0

おまけ

　なお、Appleも2025年秋のリリースを予定している「macOS 26 Tahoe」がIntel Macをサポートする最後のmacOSになると発表しており、さらに、x86_64アプリをApple Silicon Macで動作させる「Rosetta 2」の提供をmacOS 27までで終了すると発表しています。

Platforms State of the Unionより

• Blender 5.0 – blender.org