macOS 26 TahoeでVS CodeやCursorなどのElectronアプリを起動するとWindowServerのGPU使用率が跳ね上がる不具合は、ElectronがプライベートAPIをオーバーライドしていたためで今後のアップデートで修正を予定。

macOS 26 TahoeのWindowServer macOS 26 Tahoe
ElectronがWindowServerのGPU使用率を上昇させる
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 macOS 26 Tahoeで、VS CodeやCursorなどElectron製アプリを起動するとWindowServerのGPU使用率が100%まで跳ね上がる不具合は、ElectronがプライベートAPIをオーバーライドしていたためで今後のアップデートで、今後修正されるそうです。詳細は以下から。

 Appleが現地時間2025年09月15日にリリースしたmacOS 26 Tahoeでは、サードパーティ製アプリで利用できるようになった自動入力(Autofill)機能により、アプリのCPU使用率が100%を超え、ウィンドウのスクロールが遅延する不具合が報告されていますが、

macOS 26 Tahoe AutoFill

macOS 26 TahoeのAutoFill Bug

この不具合とは別に、VS CodeやCursor、Discord、Slack、Microsoft TeamsなどのElectron製アプリを起動するとWindowServerプロセスのGPU使用率が100%にスパイクし、描写が遅延する不具合が報告されていましたが、これはElectron側がプライベートAPIをオーバーライドしたことが原因で発生していたそうです。

Electron側で修正を予定

 ElectronのIssuesによると、この不具合はmacOS 26 Tahoeにアップグレード後発生していたため、当初はmacOS側の不具合だと考えられていましたが、avarayrさんが調査したところによると、この不具合はElectronがAppKitのプライベートAPI (_cornerMask)をオーバーライドし、半透明のカスタムコーナーマスクを適用していたことが原因で、

Normarayr

I believe I found the root cause, this was not Apple’s fault
After a lot of digging, I believe I’ve found the root cause of the WindowServer GPU spike on macOS 26 when shadows are enabled.It turns out Electron was overriding a private AppKit API (_cornerMask) to apply custom corner masks to vibrant views.

Electron-based apps cause a huge system-wide lag on macOS 26 · Issue #48311 · electron/electron – GitHub

これがトリガーとなり、Electronアプリを利用するとmacOSのウィンドウUIを描写するWindowServerのGPU使用率が跳ね上がり、Macの描画にラグを発生させ、冷却ファンが全開で回りだすなどの問題が報告されていたそうで、

既にElectron側でPR #48376がマージされているため、近くアプデートで修正されると思われますが、修正まで待てない方は、以下のコマンドでChrome系アプリのウィンドウシャドウ環境変数”CHROME_HEADLESS”を無効化(1)してElectronアプリを再起動することで、一時的に問題を回避できるそうなので試してみてください。

launchctl setenv CHROME_HEADLESS 1

追記

 GitHubは、2025年09月28日にリリースしたElectron v38.2.0, v37.6.0, v36.9.2およびv39.0.0 alpha.7以降でこの不具合を修正したと発表しています。

Electron Releases

Electron Releases

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