Mac Pro風デザインのMac mini (2024)用「Ulanzi QT01 ケース」と一体化可能なUSB4 40Gbps接続対応のNVMe SSDスロットを搭載した「QT03 ドッキングステーション」レビューです。詳細は以下から。
![]()
Appleは2024年11月より販売を開始したApple M4/M4 ProチップやThunderbolt 4/5ポート搭載の「Mac mini (2024)」は、デザインが刷新され、体積はUnibodyのMac miniと比較して約42%コンパクトになったことから多くのサードパーティーメーカーが重ねて使えるUSB-Cハブや縦置きスタンドを発売していますが、その中で中国のカメラアクセサリーUlanziがMac Pro風デザインのMac mini用ケース「Ulanzi QT01 Mac Mini用アルミ合金ケース」と、

Ulanzi QT01とドッキング可能なUSB 3.2 Gen 2接続のUSB-CハブとUSB4接続のNVMe SSDスロットを備えたドッキングステーション「Ulanzi QT03 Docking Station」を発売していたので、Amazonプライムデーのセールに合わせて購入してみました。

Ulanzi QT01 for Mac mini CaseとQT03 Docking Station
Ulanzi QT01 for Mac mini Case
Ulanzi QT01 for Mac mini Caseは、Mac mini (2024)を収納してMac Pro風のデザインを楽しめるだけのケースで、筐体はアルミニウム製で内部にはMac miniにキズをつけないよう緩衝パッドが貼られており、

Ulanzi QT01 for Mac mini Case
QT01のサイドパネル(Mac Proのフロントパネルに当たる部分)はMac Proと同じ3D立体グリッド構造を採用しており、ケース本体との接続はマグネット接続式のため、取り外せばMac miniの前面に配置されているUSB-Cポートにもアクセス可能で、Mac miniの底面に設置する部分には、Mac miniの電源ボタンを押せるボタンが搭載されています。

Ulanzi QT03 Docking Station
Ulanzi QT03 Docking Stationは、側面にSD 4.0/UHS-IIに対応したSD/MicroSD (312MB/s)のカードリーダーを各1スロット、最大データ転送速度5GbpsのUSB-Aと10GbpsのUSB-Aを各1ポート、USB-C (10Gbps)を1ポート、最大100WのPD-INに対応したUSB-Cポート、

底面にNVMe SSD 1基搭載可能なスロット、背面にUSBハブ(10Gbps)用と、NVMe SSD接続用のUSB4 (40Gbps)ポートと4K@60Hz対応のHDMI、3.5mmヘッドホンジャックを搭載しており、NVMe SSDはASMediaのASM2464PDチップを採用したUSB4ポートでの接続となるため、

SatechiやORICO、RayCueのUSB 3.2 Gen 2 (10Gbps)ドッキングステーションと異なり、シーケンシャルRead/Write共に3,300MB/s以上の速度が確認できました。

Ulanzi QT03 Docking Stationに接続したSamsung 990 Proのベンチマーク
Ulanzi QT03 Docking StationはQT01と同じアルミニウム製筐体で、NVMe SSDの熱をシリコンパッドを通して放熱するのに加え、内部には冷却ファンを搭載していますが、やはり5分程度ベンチマークをしているとNVMe SSDの熱で筐体が熱くなり、冷却ファンが最大8,800rpmで回転し始めるので長時間高負荷をかける場合は注意が必要です。

ベンチマーク中のUlanzi QT03 Docking Station
Ulanzi QT01 CaseとQT03 Docking Stationの合体
最後にUlanzi QT01 CaseとQT03 Docking Stationの接続/合体ですが、Ulanzi QT01は初期状態で接続すると付属のUSB-C 3.2とUSB4ケーブルがMac miniの背面のThunderbolt/USB-Cポートまで届かないという問題があります。

Ulanzi QT01 Caseのサイドパネルの変更
これは、QT01の初期設計段階で、電源ボタンを上に配置しようとMac miniの底面を正面向かって左側にしたことが原因のようで、そのため、Ulanzi QT01とQT03を接続するには、Mac miniのThunderbolt/USB-Cポートや電源ボタンが下になるようにQT01のサイドパネルを入れ替える必要があります。

サイドパネルを左右入れ替えたUlanzi QT01 Case
後は、Ulanzi QT01 CaseとQT03 Docking Stationの足とQT03の上部のハンドルを取り外し、QT03をQT01の下に接続&QT03の足でQT01とQT03を接続することで、Ulanzi QT01 CaseとQT03 Docking Stationを一体化することが出来ます。

一体化したUlanzi QT01 CaseとQT03 Docking Station
Ulanzi QT01 CaseとQT03 Docking Stationの接続方法は付属のマニュアルには記載がなく、Amazonの公式ストアの「Mac miniアルミ合金ケースの取り付け方 (以下画像)」しか資料がありませんでしたが、問い合わせたところ、米Amazon.comに詳しい動画が公開されていたので、Mac Pro風Mac miniを作りたい方はそちらを参考にしてみてください。

なお、Ulanzi QT01 Caseの価格は8,999円とQT03 Docking Stationは21,999円と他のケースやドックより高めで、QT01の重さが487g、QT03の重さが721gとMac mini (M4が670g, M4 Proが730g)を合わせると約1.8kgになることと、冷却ファンの閾値設定*や操作ができない点がマイナスポイントでした。

Ulanzi QT01 PV
Ulanzi QT03 PV
- Ulanzi QT01 Mac mini M4用/M4 Pro用ケースシ : 8,999円 → 7,199円 – Amazon.co.jp
- Ulanzi QT03 Mac mini M4/M4 Pro専用USB-Cハブ & スタンド : 21,990円 → 17,599円 – Amazon.co.jp


コメント