Mac mini (2024)を縦置きにして電源ボタンやI/OポートへアクセスしやすくするM.2 SSDスロット付きの10-in-1 USB-Cスタンド「ORICO MiniDock」レビュー。

3.5
ORICO MiniDock for Mac mini M4 Mac mini
ORICO MiniDock for Mac mini M4
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 Mac mini (2024)を縦置きにして電源や背面のI/OポートへアクセスしやすくしたM.2 Type-2280 SSDスロット付きの10-in-1 USB-Cスタンド「ORICO MiniDock」レビューです。詳細は以下から。

ORICO MiniDock for Mac mini M4

 中国のORICOは2025年01月、Apple M4/M4 Proチップを搭載したMac mini (2024)を縦置きにして、電源ボタンや背面のI/OポートへアクセスしやすくするM.2 Type-2280 SSDスロット付きの専用スタンド型ドック「ORICO MiniDock Mac mini M4用スタンド (以下、MiniDock)」の販売を開始しましたが、

ORICO MiniDock for Mac mini M4

このORICO MiniDockの50%OFFセールが中国の春節に合わせて開催されていたので、ユーザーがSSDを1基換装可能なSSD非搭載モデル(ORICO-VS10)を1つ購入してみました。

ORICO MiniDock for Mac mini M4

ORICO MiniDockとMac mini M4

ORICO MiniDock Mac mini

拡張性

 ORICO MiniDockのパッケージにはMiniDock本体の他に、USSB 3.2 Gne 2 (10Gbps)で長さ0.3mのUSB-C to -Cケーブルが1本と取扱説明書、SSD用のシリコンパッド、ドライバー、ネジが付属しており、

ORICO MiniDock Mac mini

ORICO MiniDock for Mac miniの付属品

上部にはMac miniを傷つけないシリコンパッドを搭載し、前面には左から動作確認用のLEDインジケーター、データ転送対応のUSB-C (10Gbps)、USB-A (10Gbps)、USB-A (5Gbps)、UHS-I対応のSD/MicroSD (104MB/s)を各1ポート、背面には100W PD IN対応のUSB-C、ホスト接続用のUSB-C (10Gbps)、USB-A (5Gbps)、4K@60Hz出力対応のHDMIポート、Gigabit Ethernet対応のRJ45を各1ポートの合計10ポートを搭載。

ORICO MiniDock for Mac mini

ORICO MiniDock for Mac mini搭載ポート

 なお、MiniDockに最大100W Power Delivery対応のUSB-C PDポートが搭載されているのは、MiniDockをMac mini用の縦置きスタンドとして使い、その下のUSB-CハブはMacBook Air/Pro用のハブとしてケーブル1本でMacBookを充電し各ポートを拡張するというユースケースを想定しているためで、MiniDock自体はバスパワーで動作します。

Mac miniとMacBook ProでORICO MiniDockを使う

Mac miniとMacBook ProでORICO MiniDockを使う

縦置きスタンドとして

 ORICOはMiniMateはMac miniを縦置きにするため接地面積が135 x 65mmと、Mac miniを通常に置いたときの接地面積(127 x 127mm)より約45%省スペースになるとコメントしていますが、Mac miniを縦置き正面向きに設置すると電源ケーブルやUSB-C、Ethernet、HDMIケーブルなどが横に来るデザインのため、

ORICO MiniDock for Mac mini

ORICO MiniDockにケーブルを接続したところ

側面がゴチャゴチャするので、Mac miniの接続とデスク上をよりキレイにしたい場合は、ORICOやCIOなどが発売するコネクタがL字(90度曲げ)型のUSB-Cケーブルを別途購入すれば正面からの見栄えは多少より良くなります。

ORICO MiniDockにL字型のUSB-Cケーブルを接続したところ

ORICO MiniDockにL字型のUSB-Cケーブルを接続したところ

SSDエンクロージャーとして

 また、ORICO MiniDockのSSD非搭載モデル(ORICO-VS10)にはNVMe SSDを1基搭載可能なスロットが用意されていますが、搭載できるNVMe SSDのサイズはType 2280サイズのみで、それ以下のサイズはサポートされておらず(他のサイズ用の固定ネジはありません)、

ORICO MiniDockのSSDスロット

ORICO MiniDockのSSDスロット

搭載されているUSB to NVMe/SATAブリッジコントローラーは最大10Gbps対応の「Realtek RTL9210B-CG」のため、Samsung 980 ProなどPCIe Gen 4.0対応で高速なNVMe SSDを搭載しても、実際のシーケンシャル読み込み/書き込みは最大1,000MB/s程度になるため、安価なSSDを搭載しTime Machineや使用頻度の低いデータのバックアップ程度に使うのが理想的だと思います。

ORICO MiniDockのRealtek RTL9210B-CG

*Samsung 980 Proの最大シーケンシャル読み込みは7,000MB/s、書き込みは5,100MB/sとなっています。

排熱と2.4GHz Wi-Fi干渉は問題なし

 ORICO MminiDockはSSDエンクロージャーとしてはあまり期待できませんが、Mac miniを縦置きにするため、吸気口と排気口(グリル)が底面に設けられた新しいサーマルアーキテクチャには最適で、CPUストレスベンチマーク時でも排気グリル周辺はMac miniを裏返して置いたときと同じ温度(約34℃)までしか上昇せず、

Mac mini M4単体とMiniDock上のMac mini M4の温度分布

Mac mini M4単体とMiniDock上のMac mini M4の温度

同じく、Mac mini底面に配置されているWi-FiやBluetoothアンテナを覆うことがないため、MiniDockのUSB-A/-CポートにUSB 3.0のHDDなどを接続しても2.4GHz帯のWi-Fi電波に干渉することなく利用することができます。

Mini DockにHDDやSSDを接続した際の2.4GHz Wi-Fi強度とノイズ

Mini DockにHDDやSSDを接続した際の2.4GHz Wi-Fi強度とノイズ

 以上のように良し悪しのあるMiniDockですが、PULWTOPが発売したMac mini M4用の8-in-1縦置きUSB-Cハブより多機能でデザイン性もよく、SSD非搭載モデルならば1万円以下で購入できるので、Mac mini用の縦置きスタンド/ハブをお探しの方はチェックしてみてください。

ORICOとPULWTOPのMac miniドック

PV

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