Mac mini (2024)にUSB-A/-CやmicroSD/SDカードリーダー、HDMI、NVMe SSDを増設できるUSB-Cハブ「RayCue Mac Mini M4 Stand & Hub With SSD Enclosure」を購入したので使ってみましました。詳細は以下から。
Appleが2024年10月に発表した「Mac mini (2024)」はApple M4/M4 ProチップやThunderbolt 4/5ポートを搭載し、サイズが旧Mac miniの19.6cm四方から12.7cm四方とコンパクトになる一方、
Apple M2チップ搭載のMac mini (2023)までに搭載されていたUSB-Aポートが廃止され、Apple StoreでのSSDのアップグレード価格も引き続き高いことから、SatechiやORICOなどのサードパーティメーカーがMac mini (2024)にUSB-AやNVMe SSDを増設できるMac miniにマッチするデザインのUSB-Cハブを発表していますが、
このMac mini (2024)用USB-Cハブの内、発表が早かった中国の周辺機器メーカーRayCueのSSDエンクロージャー付きUSB-Cハブ「RayCue Mac Mini M4 Stand with SSD Enclosure (Model:DK5A1) (以下、RayCue Mac Mini M4 Stand)」を購入してみました。
RayCue Mac Mini M4 Stand with SSD Enclosure
RayCue Mac Mini M4 Standは、Mac miniの下に敷いて使うデザインのSSDエンクロージャー付きUSB-Cハブで、前面には左からデータ転送速度5GbpsのUSB-A、10GbpsのUSB-A, USB-C、そしてUHS-I対応のmicroSD/SDカードリーダー*を、
背面には接続された周辺機器を安定させて動作させるための5V/3A入力対応のUSB-C給電ポート**、3.5mmオーディオジャック、5GbpsのUSB-A、4K@60Hz対応のHDMI、Mac miniホスト接続用のUSB-C (10Gbps)ポート、そしてSSDスロットを搭載した10-in-1スタンド&ハブとなっています。
付属品はホストMac miniに接続するためのUSB-C to -Cケーブル x1と、ハブに給電するためのUSB-A to -Cケーブル x1、SSDスロットにM.2 SSDを固定するためのネジ、マイナスドライバー x1で、別途USBケーブルやドライバーを用意せずにセットアップできますが、
ホスト接続用のUSB-Cケーブルはケーブル長が20cmあるため、Mac miniの背面にある程度のスペースがある場所以外に設置する場合はかなり邪魔になります。
SSD
RayCue Mac Mini M4 Standの上部にある蓋を取り外すと内部にType-2280 (2230, 2242, 2260にも対応)サイズのM.2 SSDを1基搭載できるスロットが用意されており、Apple Storeで高いSSDカスタマイズ価格を払わなくてもMac miniのストレージ容量を増やすことができますが、
データ転送速度はUSB 3.2 (最大10Gbps)のため、Mac App Storeで配布されている1GB以上のアプリやゲームを外付けストレージにインストールし起動できるmacOS 15.1 Sequoiaの新機能「容量の大きいアプリを別のディスクにダウンロードおよびインストール」には向かず、Time Machineバックアップなど冗長性のあるストレージ向けとなっています。
Wi-Fi問題
Mac miniの下に配置するタイプのUSBハブでは度々USB 3.0デバイス接続時に2.5GHz帯のWi-Fiと干渉し、ネットワークに接続できなくなる問題が確認されており、米Satechiも今年の01月にようやくこの問題を修正した「Satechi USB-C スタンドハブ NVMe/SATA SSDスロット (第2世代)」を発売していましたが、
【ご注意】現在のバージョンでは M2 Mac Mini と Mac Studioのアンテナの位置から M2 Mac Mini と Mac StudioにおいてWi-Fi 干渉が報告されていため、M2 Mac Mini と Mac Studioに非対応とに記載しております。スペーサーを間におくと問題が解消します。LANをご使用の場合、M2 Mac Mini と Mac Studioでもご使用頂けます
旧バージョンの説明文
確認したところ、RayCue Mac Mini M4 Standでもこの問題は発生し、Wi-Fiに接続できなくなるまでとはいかないものの、ノイズレベルが上昇/信号強度が低下するので、今後Mac mini用のUSBハブを利用してWi-Fi接続が悪くなった方はWi-Fi 6E (802.11ax)の6GHz帯や有線LANを利用してみてください。
長尾製作所 Mac mini 2024専用セキュリティーマウント
また、神奈川の長尾製作所が発売するMac mini 2024専用セキュリティーマウントにMac miniとRayCue Mac Mini M4 Standを一緒に収納し、VESA対応のディスプレイ背面に設置できるか試してみましたが、
結論としては長尾製作所のMac mini 2024専用セキュリティーマウントのゴム足を外せば、Mac miniとRayCue Mac Mini M4 Standを一緒に収納することは可能なものの、Mac miniの電源ボタンを押せなくなる上、RayCue Mac Mini M4 Standのポートが塞がれてしまうので実用的では有りませんでした。
RayCue Mac Mini M4 Standは17,299円でAmazon.co.jpでも購入できますが、現在ところ発送は中国からとなるため日本への到着は約半月程かかり、Mac mini (2024)用とし発売されたのスタンド&ハブとしては早い部類のためか、
アルミニウム仕上げがMac miniとマッチしなかったり、USBポート内のコネクタがズレているなど多少荒い作りとなっているので、特に急いでMac mini用のスタンド&ハブが必要でない方は、米Satechiが2025年春に発売すると発表している「Satechi Mac Mini M4 Stand & Hub」を待った方がいいかもしれません。
PV
おまけ
なお、RayCueは最大データ転送速度40GbpとなるThunderbolt/USB4対応のSSDエンクロージャー「RayCue Mac Mini M4 Stand with SSD Enclosure」を発表していますが、こちらは2025年01月の出荷分から2つのUSB-A 2.0ポートと3.5mmオーディオジャックが追加されるそうなので、RayCue Mac Mini M4 Standも今後アップデートされていくかもしれません。
- RayCue Mac Mini M4 Stand with SSD Enclosure – RayCue
- 長尾製作所 Mac mini 2024専用セキュリティーマウント – Rakuten.co.jp
- RayCue Mac mini M4対応 10-in-1 USB-Cハブ NVMe SSD拡張機能搭載 – Amazon.co.jp
コメント
USB接続機器がMac mini本体に直接ではなくUSBハブに接続した状態で使用している場合、スリープ復帰後にそのUSB接続機器が認識されなくなる不具合が購入時から出ていて困っています。macOS Sequoia 15の不具合だと思いますが、こちらの製品を使った場合はそのような症状は出ていないでしょうか?