完全ローカルで音声をテキスト化し、様々なアプリに貼り付けることができるMacアプリ「xcribe」がリリースされています。詳細は以下から。
macOSにはアクセシビリティ機能の1つとしてMacに接続されたWebカメラやAirPodsのマイクを利用し音声をテキスト化する「音声入力機能 (Dictate)」機能が備わっており、テキスト入力エリアならばどこでもユーザーの音声を利用してテキストを入力することが出来ますが、

システム設定アプリの[キーボード] → [音声入力]
同様にMacに接続されたWebカメラやAirPodsのマイクを利用し入力したユーザーの音声を完全ローカルでテキストに変換してくれるSTT(Speech to Text)アプリ「xcribe」が新たにリリースされています。

xcribe for Mac
xcribe for Mac
xcribeを開発したのはスペインのAlejandroさんは、完全ローカルでプライバシーに配慮した音声テキスト化アプリが欲しいと思いxcribeを開発したそうで、xcribeはApple Silicon Macに最適化され、初期設定時に学習ファイルをダウンロードし、マイクとアクセシビリティ許可を与えておくだけでネットワークがない環境でもオンデバイスで利用することが可能です。
使い方は設定したショートカットキーを押すだけで録音が開始され、Spaceキーを押すと録音が停止され、それまでに話した音声がテキストに変換&クリップボードにコピーされ他のアプリに素早くペーストすることが可能になります。
また、Alejandroさんはxcribeの開発者向けの使い方として音声入力をサポートしていないAIツール(Aetherなど)と連携させ、音声でAIツイールにモジュールのテスト方法などを質問&実行させるという例を挙げています。
I have built xcribe and I’m not sure how I worked without it. It lets me dictate everything — emails, slack, searches, prompts… anywhere in MacOS — and it’s been a huge productivity boost. Private beta is open, and I’d love to have you try it out! https://t.co/Tdn2t9IEs4 pic.twitter.com/WIx5QjiL68
— Alejandro Dev. (@ainformatico) March 24, 2025
xcribeには、過去に音声入力した履歴を検索できるTranscriptionsと、音声メモを残せるNotes機能も実装されており、更に外部サーバーでの処理が必要となりますが、ユーザー登録してExtended Mode Keyを貰えば音声入力テキストの修正や翻訳などの指示が可能なプロンプトを利用することが可能になります。
xcribeのシステム要件はmacOS 14.6 Sonoma以降のIntel/Apple Silicon Macで、アプリはMac App Storeに無料で公開されているので、気になる方は試してみてください。
- xcribe – Mac App Store
- Free Privacy focused transcription tool for MacOS – xcribe
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