Many Tricksがポップアップ・パレットのカスタマイズやウィンドウ・レイアウトの保存機能などを実装したMac用ウィンドウマネージャアプリ「Moom v4.0」をリリースしています。詳細は以下から。
米オレゴン州のソフトウェア会社Many Tricksは現地時間2024年08月21日、2011年から開発&販売しているMac用ウィンドウマネージャアプリ「Moom」の最新バージョンとなる「Moom v4.0」をリリースしたと発表しています。
It may have been a long time coming—over 12 years since Moom 3’s release—but we think Moom 4 was well worth the wait. During those years, we’ve been listening to all your input, as well as learning more about what we can do with windows on macOS, and Moom 4 reflects that feedback and learning.
Announcing Moom 4, the next-generation window manager – Many Tricks Blog
Moom v4.0は、Moom v3.0から約12年ぶりのメジャーアップデートとなっており、まず、Moomの特徴とも言えるアプリケーションウィンドウのコントロールボタンにマウスポインタをホバーすることで表示されるウィンドウのレイアウトパップアップパレットを61グリッド(6×11)にカスタマイズする機能が実装されています。
更に新機能として、以前紹介した「Swift Shift」アプリのように、Linuxのウィンドウマネージャーにも実装されている設定した修飾キーを押しながらマウス操作をすることで、アプリケーションウィンドウの端や角をマウスポインタでドラッグしなくてもウィンドウの移動やサイズ調整が行えるHoverモードが実装されています。
また、Moom v4.0では現在開いているアプリケーションウィンドウの配置を記録し、ショートカットキーやSnap Zoneというディスプレイの端や角にウィンドウをドラッグ&ドロップするだけで、元の配置を再現できるウィンドウ・レイアウトの保存機能も追加されています。
Moom v4.0では、この他、フォルダ別にカスタムアクションを整理する機能や、特定のカスタムアクションををループさせるチェーン(Chain)、マルチディスプレイ環境でのアプリケーションウィンドウのディスプレイ間移動、キーボードから手を離さずにウィンドウ位置の調整ができるキーボード操作機能などが実装されています。
Moom v4.0のシステム要件はmacOS 13 Ventura以降のIntel/Apple Silicon Macで、価格は10ドルで、Moom v3.0ユーザーは6ドルでのアップグレード価格が提供されており、販売はAppleのSnadbox制限を回避するため公式サイトでのみ行うそうで、
公式サイトには100回のアクションを実行できるトライアル版も公開されており、Many TricksのPeter Maurerさんは、AppleがmacOS 15 Sequoiaで実装するウィンドウマネージャー以上の機能を今後も提供していくとしているので、気になる方はトライアル版を試してみてください。
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