iOS 18ではiOS 14で導入されたWi-Fiネットワークごとに違うMACアドレスを使う「プライベートWi-Fiアドレス」が「ローテーションWi-Fiアドレス」とし機能が強化され、macOS 15 Sequoiaにも導入されるので注意を。

Rotate Wi-Fi address macOS 15 Sequoia
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 iOS 18ではiOS 14で導入されたWi-Fiネットワークごとに違うMACアドレスを使う「プライベートWi-Fiアドレス」の機能が拡張され「ローテーションWi-Fiアドレス」としてmacOS 15 Sequoiaにも導入されるので注意が必要のようです。詳細は以下から。

 Appleが2020年09月にリリースしたiOS 14/iPadOS 14とwatchOS 7では、iPhoneやiPad、Apple WatchのMAC(Media Access Control)アドレスをWi-Fiアドレスごとにランダム化するプライベート Wi-Fiアドレスという機能が導入されました。

プライベートWi-Fiアドレス

WWDC20: Build trust through better privacy より

 Appleは、この機能はネットワーク事業者や観測者からユーザーの追跡を軽減するためプライバシー保護の1つで、ほとんどのWi-Fiネットワークでは影響しないとコメントしながらも、その後、デバイスのMACアドレスでネットワークフィルタリングを行っている大学や企業などの組織でネットに接続できなくなることを考慮し、この機能をOFFにする方法を実装し話題になりましたが、

iOS 14で導入されたプライベートWi-Fiアドレス

iOS 14で導入されたプライベートWi-Fiアドレス

WWDC24のセッション10123「What’s new in privacy」によると、Appleは2024年秋にもリリースを予定しているiOS 18やiPadOS 18で、この「プライベートWi-Fiアドレス」を様々なタイミングでWi-Fiアドレスを変更する「Rotate Wi-Fi address (Wi-Fiアドレスをローテーション)」にアップデートし、さらにmacOS 15 SequoiaではMacにも同機能が導入されるそうです。

macOS 15 Sequoiaに導入されるRotate Wi-Fi address

macOS 15 Sequoiaに導入されるRotate Wi-Fi address

Wi-Fiアドレスをローテーションする

 Appleによると、MACアドレスによりユーザーを追跡し、プロファイルが作成されるリスクを下げるため、iOS 14やiPadOS 14, watchOS 7ではWi-FiネットワークごとにMACアドレスがランダム化される「プライベートWi-Fiアドレス」が導入され、さらにiOS 15やiPadOS 15, watchOS 8以降では、iPhoneなどのデバイスが特定ネットワークに6週間接続されなかった場合、そのネットワークに次回接続すると、再びMACアドレスが変更される仕様になっていますが、

プライベート Wi-Fi アドレスについて

iOS 14、iPadOS 14、watchOS 7 以降では、プライバシー対策を強化するため、Wi-Fi ネットワークごとに違う MAC アドレスを使い分けます。この一意の MAC アドレスは、デバイスがそのネットワークに限って使うプライベートな Wi-Fi アドレスとなります。[…]iOS 15、iPadOS 15、watchOS 8 以降では、デバイスがネットワークに 6 週間接続しなかった場合、そのネットワークに次回接続するときは別のプライベートアドレスが使われます。

iPhone、iPad、iPod touch、Apple Watch でプライベート Wi-Fi アドレスを使う – Apple

アップデートされる「ローテーションWi-Fiアドレス」では、各ネットワークに割り当てられたランダムなMACアドレスが約2週間ごとに変更され、ローテーションWi-FiアドレスがOFFのときはランダムなMACアドレスは変わりませんが、この機能はデフォルトでONとなており、削除されたネットワークでは最長24時間で変更され、パブリックネットワークでは設定がデフォルトで静的なローテーションアドレスとなり、それ以外はデフォルトでランダムアドレスとなるそうです。

Rotate Wi-Fi address

新しいRotate Wi-Fi address

プライベートとローテーションWi-Fiアドレス

  • プライベートWi-Fiアドレス
    • ▶Wi-Fiネットワークごとに違うMACアドレスが使われ、ネットワークに6週間接続しないと別のプライベートアドレスに更新される。
    • ▶ネットワーク設定が削除されてから2週間経っていない場合はプライベートアドレスは残るが、2週間以上の場合プライベートアドレスも削除される。
  • ローテーションWi-Fiアドレス
    • ▶Wi-FiネットワークごとにMACアドレスが定期的(2週間ごと)に変更される。
    • ▶ネットワーク設定が削除された場合は最長24時間で変更される。
    • ▶パブリックネットワークではデフォルトで静的なローテーションアドレス(?*)となり、それ以外はランダムアドレス。
*今後詳しい仕様が公開されると思われます。

 さらに上記の通り、このローテーションWi-Fiアドレス機能は、macOS 15 Sequoiaで初めてMacにも同じポリシーで導入されるそうで、ローテーションWi-FiアドレスはiOSと同じく設定アプリの[Wi-Fi] → [詳細設定]からOFFにできるものの、デフォルトではONとなるので、ネットワーク情報を利用するアプリやネットワーク管理者の方は、リリース前に動作を検証した方がよさそうです。

macOS 15 Sequoiaに導入されるRotate Wi-Fi address

macOS 15 Sequoiaに導入されるRotate Wi-Fi address

プライバシーの新機能

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