macOS 15 Sequoiaでは、アプリにデーモンやヘルパーなどのログイン/バックグランド実行項目がある場合にユーザーに通知するセキュリティ機能が強化され、SpotlightやColorパネル、メディア機能拡張、Cron実行を含む場合にも通知され、実行を管理することが可能になるそうです。詳細は以下から。
Appleは2022年10月24日にリリースしたmacOS 13 Venturaで、エージェントやデーモン、サービスマネージャー、ヘルパーツールなどログイン時やバックグラウンドで実行されるサードパーティ製アプリがインストールされると、その趣旨をユーザーに通知する「ログイン/バックグラウンド項目通知」機能を実装しましたが、
WWDC24のセッション10123「What’s new in privacy」によると、Appleは2024年秋にもリリースを予定している「macOS 15 Sequoia」で、この機能を強化しmacOSの拡張機能まで範囲を広げるそうです。
通知される項目
現在最新のmacOS 14 Sonomaで、サードパーティ製アプリをインストールした際に通知されるアプリ付属の項目は、ログイン時に実行されるログイン項目と、バックグラウンドで実行されるデーモンやヘルプツールなどのバックグラウンド項目ですが、macOS 15 Sequoiaでは以下の項目も通知の対象となるそうです。
新たに通知の対象となる項目
- Spotlight importers : Spotlightインデックス作成の際にアプリケーションファイルからメタデータを抽出し、メタデータに追加してくれる拡張機能。
- Dock tiles : macOSのカレンダーアプリのDockアイコンのようにDockアイコンを自動的に変更する拡張機能。
- Smart card reader drivers : エンタープライズ向けのスマートカードでMacを管理する際のスマートカード用リーダーのドライバ。
- Color Panels : サードパーティのドローアプリや動画編集アプリが提供するカラーピッカー。
- Media extensions : システムがネイティブサポートしていないメディアフォーマットをMacで認識さるメディア機能拡張(Beta)。
- Cron : 特定のジョブを自動実行するcronコマンド*
これらはアプリが開いていないときでも実行されるため、ユーザーに認識される可能性が低くいとして、今回通知対象となったようで、これらの項目を含むアプリをインストールすると、ログインやバックグラウンド項目と同じくユーザーに通知され、システム設定の[一般] → [ログイン項目と機能拡張]から実行を管理できるようになるそうなので、Beta版を利用される方はチェックしてみてください。
プライバシーの新機能
- プライバシーの新機能 – Apple Developer
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