AppleはmacOS 13 VenturaのプレビューアプリでPostScript(.ps/.eps)ファイルのサポートを終了したと発表しています。詳細は以下から。
Appleが日本時間2022年10月25日にリリースした「macOS 13 Ventura」では、macOSデフォルトのイメージ/PDFビュワー「プレビュー」アプリがアップデートされ、PDFのフォーム入力ツールが追加されていますが、
Appleによると、このmacOS 13 Venturaのプレビューアプリでは、Adobeが開発した印刷用のページ記述言語「PostScript(.ps)」と「Encapsulated PostScript(.eps)」ファイルのサポートを終了したそうです。
Starting with macOS Ventura, Preview no longer supports these files. Other apps that can view or convert .ps and .eps files are available from the App Store and elsewhere.
View .ps and .eps files on Mac – Apple
確認したところ、macOS 12 MontereyまでのプレビューアプリはPSとEPSファイルに関連付けされデフォルトアプリ*となっていますが、macOS 12 Monterey以降では関連付けが外され、PS/EPSファイルを開くことが出来ません。
macOS 13 VenturaではプレビューアプリでPS/EPSファイルが開けなくなりましたが、Appleによると、Venturaではシステム設定アプリの[プリンターとスキャナ] → [プリンタ名] → [プリンターキュー]からプリンターキューウィンドウを開き、
PS/EPSファイルをドラッグ&ドロップすると、引き続きPS/EPSファイルを印刷できるようになっているので、LaTeXなどを利用される方はチェックしてみてください。
おまけ
また、AppleはmacOS 13 VenturaのプレビューアプリでPostScript(.ps)とEncapsulated PostScript(.eps)のサポートを終了した理由について特にコメントしていませんが、セキュリティ関係者らはAppleが2022年にPostScriptやPDFに関する脆弱性を複数修正し、
Apple just released a security update to fix one vulnerability I reported, it was found by my postscript syntax-aware fuzzer. pic.twitter.com/TbA9uK0X0J
— KevinLu (@K3vinLuSec) July 20, 2022
Might be due to possible security issues in the PostScript engine. Remember that Apple did some fixes for PDF exploits on the iPhone recently, and PS is… well… a nice way to blow your stack as a programming language.
— Rui Carmo (@rcarmo) October 25, 2022
Microsoftも2018年にセキュリティ上の理由からOfficeでEPSファイルのドキュメント挿入機能を無効化している事から、Appleもセキュリティリスクを避けたのではないかと予想されているようです。
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- macOS 13 Venturaの新機能まとめ (準備中)
コメント
クイックルックで見ることはできるのかな?
もしクイックルックでも見れなくなるのならきつい。
コンポーネントごと消される雰囲気だからきつそうと思われ。