Apple M3チップを搭載したMacBook Air (13インチ, M3, 2024)の256GB SSDモデルはパフォーマンスが改善しているようです。詳細は以下から。
Appleが2022年に発売したApple M2チップ搭載の「MacBook Air (M2, 2022)」では、ベースモデルとなる256GB SSDモデルが1枚のNANDチップで構成されていたため、コントローラーがアクセスできるNANDメモリ数が2チップ構成の512GB SSDモデルや2020年に発売されたApple M1チップ搭載のMacBook Air (M1, 2020)の256GBSSDモデルより少なく、シーケンシャルWrite値が15~30%、Readが40~50%ほど低い事が確認されており、
Appleのスポークスマンもこれを認めていましたが、Appleが新たに販売を開始したMacBook Air (13/15インチ, M3, 2024)では、ベースモデルの256GBモデルでもSSDパフォーマンスの改善が確認されているようです。
Well this is unexpected – appears the 256GB base model M3 Air has a faster SSD drive compared to the controversial M2 Air. pic.twitter.com/mTqwxcbtSE
— GregsGadgets (@GregoryMcFadden) March 8, 2024
Brandon ButchやMax TechなどMacBook Air (13/15インチ, M3, 2024)の256GBモデルを受け取ったユーザーによると、新しいAirの256GBモデルではM2 Airでは1チップ構成だったNANDチップが128GBの2チップ構成になり、Blackmagic Disk Speed TestでのシーケンシャルRead値がM2チップを搭載したAirより50%~60%程度上昇し、M1 Airと同等のスコアに戻っています。
ただ、Write値に関しては、各MacBook Airでスコアが大きく差が出ているようで、これに関してはBlackmagic Speed Testを停止するタイミングに問題がある、MacBook Air (11-/13-inch, Mid 2013)と同様にSSDベンダーが異なるなどが考えられますが、MacBook Air (15インチ, M3, 2024)の512GBモデルは更に高いスコアを示しているので、やはり予算に余裕のある方は512GBへのアップグレードをおすすめします。
Brandon Butch
Max Tech
GregsGadgets
おまけ
AppleはSSD話題が出るようになった2022年頃から公式サイトからSSD性能に関する記載を削除していますが、Apple M1~M3 Proチップを搭載した512GB SSDモデルのMacBook Proは、同じ512GB SSDのAirの2倍のシーケンシャルRead/Write値があり、1TB以上のモデルではシーケンシャル値が3倍に達するので、
動画編集などで少しでもSSDのパフォーマンスが高いMacBookを求めている方はMacBook ProやApple M2 Proチップを搭載したMac mini (M2 Pro, 2023)など最大8TB SSDのオプションが用意されているモデルをおすすめします。
追記
頂いたコメントによると、Apple Insiderが測定したMacBook Air (15-inch, M3, 2024)の256GB SSDモデルもBlackmagic Speed TestでRead値は2,672MB/sと改善しているものの、Write値は1,309MB/sと低いままのようです。
コメント
AppleInsiderの15インチMacBook Air M3もSSD Writeスコアが低いですね。2チップ構成ならインターリーブアクセスで上がってもいいと思いますが。。。?
ttps://appleinsider.com/articles/24/03/09/apple-moves-to-parallel-flash-chips-in-entry-level-m3-macbook-air