macOS 14 SonomaのSafari 17ではWebサイトをアプリにする事が可能になります。詳細は以下から。
Appleは現地時間2023年06月05日より開催している世界開発者会議(WWDC23)の基調講演の中で、今年の秋にもリリースを予定している「macOS 14 Sonoma」では、デフォルトブラウザである「Safari v17」で開いているWebサイトをネイティブアプリのように扱うことができる「Webアプリ」機能が利用可能になると発表しました。
Webアプリ
Webアプリは、よく利用するTwitterやInstagramなどのSNS、Microsoft 365やGoogle Docsなどのドキュメント作成サイトがSafariのタブに埋もれてしまう、または、CPUやメモリ使用率が大きいSafariを開くことなくWebサービスを利用できるという利点がありますが、
WebKit Blogやセッション10120“What’s new in web apps”によると、Webアプリの作り方は、[ファイル]メニューの「Dockに追加」をクリックし、Webアプリ名を入力するだけで、Webアプリはスタンドアロン・アプリのようにDockに追加され、Stage ManagerやMission Control, Command + Tab切り替えなどmacOSの基本機能もサポートし、
DockやLaunchpad, Spotlight検索などからアプリを開くことが可能で、Webプッシュ通知やDockアイコンバッジ、Webアプリからのカメラ&マイク、位置情報へのアクセス、パスワードや住所、クレジットカード情報の自動入力などWebKitの機能も利用できるようになっているそうです。
また、Webアプリは作成した時点でのCookieの情報をSafariからコピーするため、SafariでWebサービスにログインし、そのWebサービスをWebアプリ化した場合、Webアプリでもログインしたままになりますが、Webアプリからデータが共有されることは無いためプライバシー情報も守られるようになっています。
Webサイトのアプリ化については、古くからWebサイトをネイティブアプリのように保存できるElectronラッパー「Nativefier」や、WebKitを利用した「Flotato」や「Fluid」が存在し、最近ではChromeのPWAも利用できますが、macOS 14 Sonoma以降ではこれがSafariで可能になり、
Testing Safari 17 Web Apps.
📷 Seamless OS integration (Dock, multitasking, Spotlight).
📷 Own Settings menu. Can turn on nav controls, tweak name & icon, title bar color.
📷 Run independent from Safari, no Safari UI.
📷 Web Inspector blocked.
📷 Activity Monitor integration. pic.twitter.com/thKdGOMDVI— Thomas Steiner (@tomayac) June 6, 2023
Webアプリは現段階ではBeta版ですが、Google Chrome TeamのThomas Steinerさんがレビューと改善して欲しい点などを公開しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
- What’s new in web apps – Apple Develper
- News from WWDC23: WebKit Features in Safari 17 beta – WebKit
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