Apple、MacやiPhone/iPad向けに緊急セキリティ対応となる「macOS 13.3.1 (a)」と「iOS/iPadOS 16.4.1 (a)」をリリース。

Rapid Security Response May 1 2023 iOS 16/iPadOS 16
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 AppleがMacやiPhone/iPad向けに初の緊急セキリティ対応となる「macOS 13.3.1(a) Ventura」と「iOS 16.4.1(a)/iPadOS 16.4.1(a)」をリリースしています。詳細は以下から。

システム設定のアイコン

 Appleは2022年06月に開催したWWDC22の基調講演で、今後リリースするmacOS 13 VenturaやiOS/iPadOS 16にはMacやiPhone、iPadなどのデバイスを再起動せずに、重要なセキュリティアップデートを適用できる緊急セキュリティ対応 (Rapid Security Response)」機能を実装すると発表していましたが、

緊急セキュリティ対応(Rapid Security Response)

WWDC22で発表された緊急セキュリティ対応(Rapid Security Response)

現地時間2023年05月01日付で、この緊急セキュリティ対応機能を利用した「macOS 13.3.1 (a)」および「iOS 16.4.1 (a)」「iPadOS 16.4.1 (a)」がリリースされています。

Rapid Security Response May 1 2023

macOS 13.3.1 (a) Ventura
この緊急セキュリティ対応には重要なセキュリティ修正が含まれ、すべてのユーザに推奨されます。(This Rapid Security Response provides important security fixes and is recommended for all users.)

リリースノートより

緊急セキュリティ対応機能

 緊急セキリティ対応機能は開発者向けにリリースされているmacOSやiOS/iPadOSのBeta版では利用されていましたが、正式リリース版への配信は今回が初めてのため、Appleはユーザー向けにサポートドキュメントを公開しており、それによると、

About Rapid Security Responses for iOS iPadOS and macOS

緊急セキリティ対応は約1ヶ月間隔で配信されるソフトウェアアップデートの合間にSafariやWebKitフレームワークスタック、その他、重要なシステムライブラリのセキュリティに関わる重要な問題や、発見された脆弱性が悪用されかねない状態、または既に被害が報告されている場合などセキュリティ上の問題に迅速的に対応する、またはその緩和策として配信されるそうで、

Rapid Security Responses are a new type of software release for iPhone, iPad, and Mac. They deliver important security improvements between software updates — for example, improvements to the Safari web browser, the WebKit framework stack, or other critical system libraries. They may also be used to mitigate some security issues more quickly, such as issues that might have been exploited or reported to exist “in the wild.”

About Rapid Security Responses for iOS, iPadOS, and macOS – Apple Support

Appleデバイスではデフォルトで緊急セキリティ対応が自動的に適用されるようになっているそうですが、この機能はON/OFFが可能なため、自動的に適用する場合はMacではシステム設定アプリの[一般] → [ソフトウェア・アップデート] → 詳細ボタン(i) → 「セキュリティ対応とシステムファイルをインストール」が、

セキュリティ対応とシステムファイルをインストール

セキュリティ対応とシステムファイルをインストール

iOS/iPadOSでは設定アプリの[一般] → [ソフトウェア・アップデート] → [自動アップデート] → 「セキュリティ対応とシステムファイル」がONになっていることを確認した欲しいとコメントされています。

iOSでセキュリティ対応とシステムファイルをインストールONにする

セキュリティ対応とシステムファイル

 また、緊急セキリティ対応は自動的に適用されるアップデート以外に、再起動が必要となる場合もあるそうで、今回のmacOS 13.3.1(a)やiOS/iPadOS 16.4.1(a)は再機能が必要となっているので、適用される方は注意してください。

macOS Security Response 13.3.1 (a) Venturaの再起動

 なお、緊急セキリティ対応に含まれた修正や緩和策は、後日配信されるソフトウェア・アップデートに含まれ提供されるそうなので、何らかの理由で緊急セキリティ対応を適用できないユーザーの方は月例のソフトウェア・アップデートを忘れないように注意してください。

macOS Security Response 13.3.1 (a) Ventura

緊急セキリティ対応を適用すると、ソフトウェアのバージョン番号の後ろに文字が追加されます。

おまけ

 今回の緊急セキリティ対応で修正された脆弱性に関する情報は現在(05月01日時点)のところ公開されていません。

About Rapid Security Response May 1 2023

 また、macOS 13.3 Venturaアップデート後に、濁点(が)や半濁点(ぽ)、アクセント記号(à)がファイルやフォルダ名に含まれていると、WindowsなどNFC形式の環境から送られてきたファイルがダブルクリックで開けなくなる不具合は、macOS 13.3.1 Venturaアップデートや今回の緊急セキリティ対応で修正されていません。

macOS 13.3 Venturaで開かなくなったNFCファイル

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