長時間の負荷の高いワークロードでは、ファンレス仕様のMacBook Air (M2, 2022)より冷却ファンを搭載したMacBook Pro (13-inch, M2, 2022)の方が安定したパフォーマンスを得られているそうです。詳細は以下から。
Appleは2022年06月に開催したWWDC22の基調講演の中で、Apple M2チップを搭載した「MacBook Air (M2, 2022)」と「MacBook Pro (13-inch, M2, 2022)」を発表した際、MacBook Airはファンレス仕様で、MacBook Proはプロのパフォーマンスを維持できるように設計されているとコメントしていましたが、
The Vergeによると、これを裏付けるように、MacBook Air (M2, 2022)はGeekbenchなど数分のベンチマークではMacBook Pro (13-inch, M2, 2022)とほぼ同じスコアが出るものの、Cinebench 23 Multiなど、長時間かつ高負荷のワークロードではその影響が顕著で、
But the M2 Air is noticeably slower than the MacBook Pro M2, which has a thicker chassis and a fan to help keep the chip cool under long-running heavy workloads, like a 30-minute Cinebench 23 multi-core benchmark.
Apple MacBook Air M2 (2022) review: a whole new Air-a – The Verge
同じ8コアCPU/10コアGPUのApple M1チップを搭載したMacBook Air/Proでも、Cinebench R23 Multiを30分間の長時間ループ(ストレステスト)で実行すると、MacBook Air (M2, 2022)はMacBook Pro (13-inch, M2, 2022)と比較して約25%ほどスコアの低下が見られたそうです。
これは、MacBook Air (M2, 2022)のサーマルデザインのためで、AppleはM2チップのサーマルリミットを105℃に設定しているため、これを超えるとサーマルスロットリングがかかり、ファンレス設計のAirはその影響がProより大きく、
Premiere ProのPugetBenchでは、M2 MacBook Proが556だったのに対し、M2 MacBook Airは468、Shadow of the Tomb RaiderのベンチマークではM2 MacBook Proが29fpsだったのに対し、M2 MacBook Airは23fpsと、やはり長時間/高負荷のワークロードではMacBook Pro (13-inch, M2, 2022)の方が安定しているそうなので、購入を検討されている方は静音を取るかパフォーマンスを取るかの2択を迫られそうです。
おまけ
Dave Leeさんが行っている3DMark Wild Life Extremeの結果を見ると、MacBook Air (M2, 2022)のパフォーマンスがMacBook Pro (13-inch, M2, 2022)と比較してどのように低下していくかを詳しく確認できます。
- Macのモデルを比較する – Apple
- Apple MacBook Air M2 (2022) review: a whole new Air-a – The Verge
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