Apple M1 Ultraチップを搭載したMac StudioのAffinityベンチマークまとめ。

Apple M1 Ultraチップ搭載のMac StudioのAffinityベンチマークスコア Affinityシリーズ
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 Apple M1 Ultraチップを搭載した「Mac Studio」のAffinityベンチマークをまとめました。詳細は以下から。

Apple M1 Ultraチップ

 Appleは現地時間2022年03月18日、UltraFusionアーキテクチャを利用し、Apple M1 Maxチップを2つ組み合わせ、最大20-core CPU, 64-core GPU, 128GBメモリとなるApple M1 Ultra」チップを発表し、そのM1 Max/Ultraチップを搭載したMac Studioの発売を開始しましたが、

Apple M1 Ultra

このApple M1 Max/Ultraチップを搭載したMac Studio (2022)のAffinity PhotoベンチマークスコアがSerifのUser Forum[1, 2]などで出そろったので、以下にまとめました。

Apple M1 MaxのMac StudioとAMD Radeon Pro W6900XのMac Pro (2019)

Apple M1 MaxのMac StudioとAMD Radeon Pro W6900XのMac Pro (2019)のAffinityベンチマーク

Affinityベンチマーク

 英SerifでAffinityシリーズの開発をされているAndy Somerfieldさんによると、Affintiy Photoベンチマークでは、Vector (CPU)とRaster (CPU/GPU)、そして2つを合わせたCombined(CPU/GPU)スコアが計測可能で、Vector (Multi CPU)値が主にAffinity Designerに、Raster(Single GPU)値がPhotoに、そしてCombined (Single GPU)値がPublisherに大きな影響を与え、

AffintiyベンチマークはGeekbenchの様にGPUのパフォーマンスを計るものではなく、そのハードウェアでどれだけ早くAffintiyアプリの処理を実行できるかを示しているそうです。

昨年発売されたMacBook Pro (14/16インチ, 2021)に搭載されたApple M1 Maxチップは、ハイエンドのdGPUと同等の演算性能を持つオンチップ・グラフィックスと、400GB/sのメモリ帯域幅を持つUAM(Uniform Memory Access)によりCPU/GPU間のボトルネックが少なく、AMD Radeon Pro W6900Xを搭載したMac Pro (2019)と同程度のRaster (GPU)スコアを出していましたが、

Apple M1 MaxチップとAMD Radeon Pro W6900XのAffinityベンチマーク

新たに投稿されたApple M1 MaxチップのRaster GPUベンチマークスコアは24-cores GPUモデルが約27,000、32-cores GPUモデルが約32,000だったのに対し、M1 Ultraチップ 48-cores GPUを搭載したMac StudioのRaster GPUスコアは43,663と、Mac Pro (2019)のAMD Radeon Pro W6900Xの32,580を抜き、Macでは最も高く、

Apple M1 Ultraチップ搭載のMac StudioのAffinityベンチマークスコア

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Combined GPUスコアでMac Studioのベースモデル(M1 Max, 24-cores GPU)が22,537、M1 Ultra(48-cores GPU)を搭載したハイエンドモデルが33,668とiMac (27-inch, Mid 2020)のAMD Radeon Pro 5700XTをベースとしてApple M1 Maxチップ搭載のMac Studioが約3.2倍、M1 Ultraが約4.8倍と、Appleがサイトで掲載しているAffinity Photoの混合処理(Combined) GPUパフォーマンスの比較表を裏付ける値となっています。

より高速なベクター/ラスター混合処理のGPUパフォーマンス

128GBのRAMを装備した20コアCPU、64コアGPUのApple M1 Ultra搭載Mac Studio試作モデル、64GBのRAMを装備した10コアCPU、32コアGPUのApple M1 Max搭載Mac Studio試作モデル(各8TB SSDで構成)、192GBのRAMとAMD Radeon Pro W5700Xグラフィックス(16GB GDDR6搭載)を装備した3.2GHz 16コアIntel Xeon W搭載Mac Pro量産モデル(Afterburnerと4TB SSDで構成)、Radeon Pro 5700 XTグラフィックス(16GB GDDR6搭載)、128GBのRAM、8TBのSSDを装備した3.6GHz 10コアIntel Core i9搭載27インチiMac量産モデルを使用し、2022年2月にAppleが実施したテスト結果によります。内蔵ベンチマークバージョン11021を使用し、Affinity Photo 1.10.4でテストを実施。パフォーマンステストは特定のコンピュータシステムを使って実施したもので、Mac Studio、Mac Pro、iMacのおおよその性能を示しています。

CPU

 

 また、Affinity Designerに大きく影響するVector (Multi CPU)のスコアは、GPUほどではありませんが、Apple M1 Max(10-cores CPU)チップ搭載のMac Studioが約3,300、M1 Ultra (20-cores CPU)搭載のMac Studioが約3,600と、Intel Core i9-10910@3.6GHzのiMac (27-inch, Mid 2020)と比較して約1.5 ~ 1.6倍程度になっています。

Apple M1 Max/Ultraチップ搭載のMac StudioのVector (CPU)ベンチマーク

 上記の通り、Apple M1 Ultraチップを搭載したMac StudioのAffinityベンチマークスコアはMacプラットフォームの中では最速ですが、Blender Benchmarkの結果からも分かる通り、ワットパフォーマンスを考えなければ、Macでは利用できないNVIDIA GPUが最速で、

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Appleもこれを見越して、IntelからApple Siliconへの移行期間の期限となる今年(2022)後半に、Mac Proの後継モデルの発表を予告しているので、Mac Studioの拡張性やGPUパフォーマンスに不満がある方は、Mac Pro (2022)(または全く新しいPro向けMac)の発表を待つしかないようです。

コメント

  1. 匿名 より:

    素晴らしいですね。でも、みんなが興味あるのはAdob各ソフトでのスコア方の結果だろうなあ。

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