macOS 12 Montereyではシステム環境設定にパスワード管理機能が実装されるほか、2FAの自動入力、Windows用iCloudパスワードアプリなどパスワード管理機能が大幅にアップデートされるそうです。詳細は以下から。
Appleは日本時間2021年06月08日から完全オンラインで開催しているWWDC21で次期Mac用OS「macOS 12 Monterey」などを発表しましたが、このmacOS 12 Montereyでは、パスワード管理機能が大幅にアップデートされるそうです。
新しいパスワード管理機能
AppleはmacOS 10.15 CatalinaやiOS 13のSafari v13で、弱いパスワードや使い回されたパスワードへの警告、macOS 11 Big SurやiOS 14でTouch IDやFace IDを利用してパスワード入力なしにWebサイトへのログインできる機能などを提供してきましたが、
macOS 12 Montereyでは新たにシステム環境設定アプリにパスワード管理機能が実装され、サードパーティ製アプリへのパスワードの書き出しや、サードパーティ製アプリからのパスワードの読み込みに対応するほか、今までGoogleやMicrosoft、1Passowrdなどサードパーティ製アプリが必要だった2ファクタ認証コードの管理も行えるようになり、2ファクタ認証コードの自動入力にも対応するそうです。
また、AppleはこれまでiCloud for WindowsやGoogle Chrome用のブラウザ拡張を通してWindowsプラットフォームに提供してきたiCloud Passwordsの機能と範囲を拡大し、新しいiCloud Passwordsアプリを提供するほか、Microsoft Edge向けにもiCloud Passwordsが利用できるブラウザ拡張を提供するそうです。
Access and manage your passwords saved to iCloud from a Windows device with the new iCloud Passwords app. Included with iCloud for Windows.
macOS Monterey Preview – Apple
おまけ
macOS 12 Montereyのパスワード管理機能のアップデートで、1PasswordやDashlaneなどのサードパーティ製パスワード管理アプリが不要になりそうですが、iOS/iPadOS 15のSafariはブラウザ拡張をサポートするので、サードパーティ製パスワード管理アプリはSafari for iOS/iPadOSやWindows/Linuxへの対応、ライセンス/クレジットカード管理機能、Vaultsの切り替えや共有など+アルファの機能で対抗してきそうです。
Playing with Web Extensions on iPhone at @1Password. Super impressed already! #WWDC21 pic.twitter.com/4U9dLgsGNq
— Andrew Beyer 🌱 (@firebeyer) June 8, 2021
- macOS Monterey Preview – Apple
コメント
1PasswordやBitwardenの完全な代替になるってわけではないのかな。
個人的に残念なのがSMSを使った2要素認証をしないと手動で2FAのコードをエクスポート出来ない点
そのせいでサードパーティのパスワードマネージャーから離れられない
iPhoneならとっくにSMSでコードを受信してSafariにペーストできる。