Apple M1チップを搭載したMacで発表したSSDへの異常な書き込みが発生していた問題はmacOS 11.4 Big Surで修正されたようです。詳細は以下から。
Appleが2020年11月より発売を開始したApple M1チップを搭載したMacでは、M1チップに統合されたストレージコントローラと最新のApple Fabricプロトコルのフラッシュテクノロジーにより、ストレージ性能(Read/Write値)が大幅に向上した一方、
一部のMacで購入後約2ヶ月の使用で100TB以上のデータ書き込みが確認され、SSD寿命への影響が懸念されていましたが、AppleはこのSSDへの過剰なデータ書き込み問題を05月24日にリリースした「macOS 11.4 Big Sur (20F71)」で修正したようです。
16GB M1 MBP, 2TB SSD, 2 months in. pic.twitter.com/SaSmieaT1s
— David (@david_rysk) February 15, 2021
macOS 11.4 Big Surアップデート後
Asahi Linuxの開発者のHector MarthinさんやHighlightsアプリの開発者のJonas M. Ribeさんによると、macOS 11.4 Big Surアップデート前後のMacBook Air (M1, 2020)/512GB SSD/8コアモデルのSSDへのデータ書き込み量は、macOS 11.3が223GB/hだったのに対し、macOS 11.4アップデート後には35GB/hまで低下したそうです。
After a week with macOS 11.4 it seems clear that the SSD thrashing issue has *finally* been resolved on my M1 MBA and I can stop running smartctl on a regular basis😅 https://t.co/X0QwI6FK2z pic.twitter.com/ncbCK66TkP
— Jonas M. Ribe (@jonas_ribe) May 31, 2021
Ribeさんほど細かくデータを取っていませんが、ほぼ問題のなかったテスト用のMacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)でも、macOS 11.3以前とmacOS 11.4アップデート後の約2週間でSSDへのデータ書き込み量を比較したところ、
macOS 11.4アップデート後には1日の書き込みデータ量がアップデート前の約4分の1になっていたので、Apple M1 Macユーザーの方でmacOS 11.4へアップデートされていない方は時間を見つけてアップデートすることをお勧めします。
おまけ
ちなみに、この不具合はXnu Kernel不具合だったそうですが、それとは別にAppleはmacOS 11.4ではSSDコントローラーのファームウェアリビジョンを「v2.120.4」へアップデートしています。
It's confirmed to be a XNU bug.
— Hector Martin (@marcan42) May 31, 2021
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