QEMU 6へのアップデートとUSB 3.0デバイスを仮想マシンに接続できるようになったMac/iOS対応の仮想化アプリ「UTM v2.10」のBeta版がリリースされています。詳細は以下から。
UTMはYuan Luさんらがオープンソースで開発しているMacやiPhone/iPad(Jailbreak)対応の仮想化ソリューションで、同じくオープンソースのCPUエミュレータQEMUを利用しIntel/Apple Silicon MacやiOSデバイス上に様々な仮想マシンを構築することができますが、このUTMの次期アップデートとなる「UTM v2.1」のBeta版が公開されています。
USB support is here for macOS and jailbroken iOS. You can attach a device to your VM with the new USB icon in the toolbar. You can enable USB 3.0 in the Share settings for faster devices on supported targets. Note that older versions of Windows (e.g. Windows 7 and below) require installing additional drivers for USB 3.0.
リリースノートより抜粋
UTM v2.1では新たにARMv8.1-M ‘Helium’アーキテクチャとCortex-M55 CPU、NVMe 1.4などをサポートしたCPUエミュレーター「QEMU v6.0.0」が採用されたほか、仮想マシンにUSB 3.0(XHCI)を接続しファイルを共有することが可能になっています。
USBデバイスの接続はParallels DesktopやVMware Fusionなどと同じく、ホストにUSBデバイスを接続した後に仮想マシンのツールバーからUSBアイコンをクリック、接続したいUSBデバイスを選択するだけで、USBメモリやストレージの場合は自動的にマウントされます。
また、UTM v2.1ではiOS向けのUTM SEでJITを必要としないBuildが可能になったそうですが、その場合かなり低速(Slow Edition)になるそうなので、興味のある方は試してみてください。
UTM v2.1 Changes
- QEMU updated from v5.2.0 to v6.0.0
- USB support: attach a USB device to the VM (macOS and jailbroken iOS 14.5 and below only)
- UTM SE (Slow Edition): JITless iOS build available to sideload on any non-jailbroken device (thanks @ktemkin)
- Screamer audio device for PPC mac99 machines (no setting changes needed)
- utmapp/UTM: Virtual machines for iOS – GitHub
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