Apple M1チップ搭載のMacでARM版Windows 10を動作させるQEMUラッパー「ACVM」がリリースされています。詳細は以下から。
2020年11月、AWSエンジニアのAlexander Grafさんは、AppleのHypervisorフレームワーク(以下、hvf)とCPUエミュレータQEMUを利用し、Appleが販売を開始したApple Silicon「Apple M1」チップ搭載のMacで、ARM版のWindows 10 (Insider Preview)を動作させることに成功したと発表し、QEMU用のhvfパッチが公開されていましたが、
元Appleのインターン生で現在はRobinhoodでiOSエンジニアを務めるKhaos Tianさんが、このhvfパッチを当てたQEMUをラッパーし、Apple Silicon M1搭載のMacに簡単に「Windows 10 on ARM Insider Preview」をインストールできるアプリ「ACVM」を公開しています。
For people interested in trying out @_AlexGraf’s QEMU hvf port for Apple silicon, here is a simple UI wrapper that allows you to boot Windows 10 image directly 😉 https://t.co/ewCKHWJy24 pic.twitter.com/dEiwfB4zZq
— Khaos Tian (@KhaosT) November 30, 2020
A simple launcher for running ARM64 VM using QEMU on Apple silicon.The launcher embedded a pre-built binary of QEMU based on the patches from Alexander Graf.You can download the Windows 10 on ARM from here, and drag the VHDX file to the main image area to boot it.
KhaosT/ACVM – GitHub
ACVMは仮想マシンで利用するCPU数とRAM(GB)、ディスプレイを設定し、ARM版Windows 10 Insider PreviewのVHDXイメージをドラッグ&ドロップして[Start]ボタンを押すだけで、Apple Silicon Mac上にARM版Windows 10の仮想マシンを作り起動までを自動で行ってくれます。
現在のところ標準ではVirtIO NICが有効にならないため、利用するにはNiwさんのインストールマニュアルを参考にネットワークドライバをインストールしてやる必要がありますが、Apple M1チップ搭載のMac上でのWindows 10のパフォーマンスが気になる方は試してみてください。
追記
JailbreakしたiPhoneやiPad上に仮想マシンを作成し、WindowsやLinuxを動作させるQEMUベースの仮想化アプリ「UTM」がバージョン2.0.12で、Apple M1チップを搭載したMacでARM版Windows 10やUbuntuを動作させることに成功したそうです。
コメント
Parallelsも早く対応してほしい。
WWDCでやってたように、amd64はすぐ無理でもARM版のLinuxはすぐ動かせるだろう。
UTM のほうが分かりやすいかな。
ttps://github.com/utmapp/UTM/wiki/Install-Windows-ARM64-on-Apple-M1