macOS 11 Big SurではフォントスムージングのON/OFFオプションが廃止されデフォルトでONに。

macOS 11 Big Surで無くなった「使用可能な場合は滑らかな文字を使用」 macOS 11 Big Sur
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 macOS 11 Big SurではフォントスムージングのON/OFFオプションが廃止されデフォルトでONになっています。詳細は以下から。

システム設定のアイコン

 Appleは2018年にリリースしたmacOS 10.14 Mojaveでフォントのアンチエイリアス処理(以下、AA処理)からカラーフリンジ・エフェクト(color-fringing effect)を廃止したため、Mojaveへアップグレードした非RetinaディスプレイのMacでフォントの周りの変化に気づいた方も多いと思いますが、

macOS 10.14 Mojaveで廃止されたカラーフリンジ

macOS 10.14 Mojaveで廃止されたカラーフリンジ

本日リリースされたmacOS 11 Big Surでは液晶ディスプレイ(LCD)時代初期に導入されたフォントのエッジのギザギザを軽減させるフォントスムージングのON/OFFオプションが廃止されています。

macOS 11 Big Surで無くなった「使用可能な場合は滑らかな文字を使用」

使用可能な場合は滑らかな文字を使用
フォントスムージングによって、一部のフォントのエッジのギザギザが軽減されます。滑らかな文字にする(または「アンチエイリアス」)設定が有効になっているとき、小さめのフォントは読みづらくなることがあります。

システム環境設定のヘルプより

 macOS 11 Big SurではフォントスムージングのON/OFFオプションがなくなり、デフォルトでフォントスムージングがONの状態になっているため、フォントスムージングによるフォントのアンチエイリアス処理により、特に非Retinaディスプレイで小さなフォントが見にくくなる可能性がありますが、

[twenty20 img1=”106377″ img2=”106378″ offset=”0.5″ before=”Font Smoothing ON (デフォルト)” after=”Font Smoothing OFF”]

特に[メニュー]を見るとフォントスムージングの違いが分かりやすいです。

AppleはmacOS 11 Big SurでmacOS 11.xへアップグレードできるMacのシステム要件をアップデートし、macOS 11 Big SurへアップグレードできるMacのシステム要件を2013年以降に発売されたMacとしましたが、これは「Retinaディスプレイを搭載していないMacBook ProはmacOS 11 Big Surへアップグレードできない」ことを意味しており、Retinaディスプレイの利用を前提とした仕様変更にも見えます。

macOS 10.14
Mojave
macOS 10.15
Catalina
macOS
Big Sur
MacBook 2015以降
MacBook Air 2012以降 2013以降
MacBook Pro Late 2013以降
Mac mini 2014以降
iMac
iMac Pro 2017以降
Mac Pro Metalと互換性のあるGPUを
積んだMid 2010/Mid 2012以降
2013以降

 ただし、2013年時点では非Retinaディスプレイを搭載していたMacBook /Air、iMacや古い液晶ディスプレイを利用したMac mini/Mac Proでは、macOS 10.13 High SierraからmacOS 10.14 Mojave、macOS 10.15 CatalinaからmacOS 11 Big Surへのアップグレードで、特に小さなフォントの見え方が大きく変化しているはずです。

MacBook Ari 2018

MacBookでRetinaディスプレイが初めて採用されたのは2015年モデル、MacBook Airは2018年モデルです。

おまけ

 *初期のmacOS 11 Big Sur Beta RCでは以下のdefaultsコマンドでフォントスムージングをYES/NOにできたようですが、リリース版では廃止されているかもしれません。

defaults -currentHost write -g AppleFontSmoothing -int 0

おまけ2

 macOS 11 Big Surのリリース版で確認したところ、リリース版でもフォントスムージングのON/OFFを行う以下のdefaultsコマンドは有効のようですが、このdefaultsコマンドを利用してもサブピクセル-AAが戻るわけではないので、macOS 10.14 Mojave以前のようにはなりません。

[twenty20 img1=”106386″ img2=”106385″ offset=”0.5″ before=”AppleFontSmoothing -int 0″ after=”AppleFontSmoothing -int 1″]

Big SurでフォントスムージングのON/OFF

  • フォントスムージングのON(Default)
  • defaults -currentHost write -g AppleFontSmoothing -int 1
  • フォントスムージングのOFF
  • defaults -currentHost write -g AppleFontSmoothing -int 0

コメント

  1. 匿名 より:

    おまけ2の画像は左が 1 で右が 0 になっていますが実際は逆だと思います。smoothing が無効 (0) の方が細く見えるはずです。

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