旧MacBook Air/ProやMac miniの起動ディスクとしても使えるNVMe SSD「Crucial P1」と「Crucial P2」の比較レビュー。

5.0
Crucial P1とP2 Mac mini
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

 旧MacBook Air/ProやMac miniの起動ディスクとしても使える「Crucial P1/P2」の比較レビューです。詳細は以下から。

Crucial P2

 Appleは2020年の秋にもApple Silicon搭載のMacをサポートした「macOS 11 Big Sur」をリリースしますが、現在、開発者向けに公開されているBig SurのBeta版には数多くの不具合が報告されているため、クリーンインストール用にCrucialのNVMe PCIe M.2 SSD「Crucial P2」の500GBモデルを購入し、ついでにAmazonのタイムセール祭りで特選タイムセール品となっていた「Crucial P1」を購入し、MacBook Pro (13-inch, Early 2015)に換装して比較してみました。

Crucial P1とP2

 ちなみに、NVMe PCIe SSDをMacBook Air (11-/13-inch, Mid 2013 ~ 2017)やMacBook Pro (13-inch, Late 2013 ~ 2015)、Mac mini (Late 2014)、Mac Pro (Late 2013)に接続するには、macOS 10.13 High Sierra以上のmacOSとSintechなどのアダプタ(Amazon.co.jp)が必要で、Crucial P1とP2の500GBモデルは片面実装なので、薄いMacBook Airにも利用できます。

Crucial P1とP2

Crucial P1とP2の比較

 Micron Technologyが公開しているスペックシートによると、Crucial P2(500GBモデル)はSequential Readが2,300MB/sとP1より約1.2倍ほど向上したほか、耐久性を示す総書き込み容量(TBW:Total Byte Written)が300TBWとP1の1.5倍になっているのが特徴で、

Crucial P2のSpecifications

その他のスペックはSequential Writeが940MB/s、4KB Random Read/Writeが95k/215k IOPSとなっており、メーカー保証は5年で、500GBモデルのほか、250GB、1TB、2TBモデルが用意されています。

Crucial P1 Crucial P2
外見 Crucial P1 Crucial P2
ID
(500GBモデル)
CT500P1SSD8 CT500P2SSD8
規格 PCIe NVMe Gen 3
ファクター M.2 Type 2280
Sequential
Read
1,900 MB/s 2,300 MB/s
Sequential
Write
950 MB/s 940 MB/s
4KB Random
Read
90k IOPS 95k IOPS
4KB Random
Write
220k IOPS 215k IOPS
耐久性 100TBW 150TBW
発売時期 2018年11月 2020年04月
保証期間 05年
価格
2020年08月時
約7,000円 約7,500円
リンク Amazon.co.jp Amazon.co.jp

ベンチマーク

 ベンチマークにはMacBook Pro (13-inch, Early 2015)にmacOS 10.15.6 Catalinaをクリーンインストールし、AmorphousDiskMarkを利用して試行回数3回でRead/Write値を測定。

Crucial P1とP2のAmorphousDiskMarkを利用してRead/WriteのベンチマークAmorphousDiskMarkベンチマーク

 結果は以下の通り、Crucial P2のスペック通りSequential ReadがP1を上回ると思いきや、Read値は総じてP1とほぼ同じかSEQ1Mは2割ほど低くなっており、逆にSequential Write値はP1の約1.5倍というスコアになりました。

Crucial P1とP2のAmorphousDiskMark

 P2のSEQ1MがP1を下回る理由は不明ですが、Appleが2015年後半に発売したMacBook Pro (15インチ, Mid 2015)はリンク速度8.0 GT/sとなっているものの、今回P1とP2を換装したMacBook Pro (13インチ, Early 2015)のリンク速度は5.0 GT/sまでのため、Read値はTranscendのJetDrive 85xと同じくP1の1,600MB/sでほぼ頭打ちで、

MacBook Pro (13-inch, Early 2015)にCrucial P2

Write値についてもCrucial P2はSamsung 960 EVOや970 EVOとほぼ同じスコアになっているので、今後、古いMacBook ProやMac miniをNVMe SSDにアップグレードされる方は耐久性が向上し、価格もP1とほぼ同じでコストパフォーマンスの良いCrucial P2を選択してもいいかもしれません。

Crucial P2はmacOS 11 Big Surもインストール可能です。

コメント

  1. 匿名 より:

    元々MacBook Pro 2015に付いているSSDとどちらが速度が速いですか?

  2. 匿名 より:

    P2の1TB、2TBは日本じゃあ2020年9月15日現在はまだ買えないですよ。クルシャールの日本のサイトにも1TBの方は表示されているけど、リンク先は存在しないと出ます。

  3. 匿名 より:

    QLC は大容量書き込み時に相当遅くのるので、使用目的に見合うか注意が必要。

タイトルとURLをコピーしました