AppleがiOS 13以降でマップアプリのよく使う項目や検索履歴、Safariの履歴とiCloudタブ、Apple W1/H1 BluetoothキーをEnd-to-End暗号化の対象に追加したと発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2020年04月09日、iCloudのセキュリティ概要を示す「iCloud Security Overview」をアップデートし、昨年09月にリリースしたiOS 13でマップ(Map)アプリのよく使う項目やコレクション、検索履歴およびSafariの履歴とiCloudタブ、AppleやBeatsのワイヤレスイヤホンに採用しているApple W1/H1チップとのBluetoothキーをEnd-to-End暗号化の対象に追加したと発表しています。
エンドツーエンドの暗号化なら、最高水準のデータセキュリティを確保できます。デバイスに固有の情報から派生した (本人しか知り得ない) キーをデバイスのパスコードと組み合わせて、データが保護されます。このデータにはほかの誰もアクセスしたり、読み取ったりすることができません。
iCloud のセキュリティの概要 – Apple Support
iCloudに保存するデータのEnd-to-End暗号化についてAppleは、iOS 11.4で「iCloudにメッセージを保管」を、iOS 12で「スクリーンタイムやQuicktype Keyboardで学習された語彙」を追加しており、iOS 13までには以下のデータがEnd-to-End暗号を用いられ、Appleやサードパーティ・サーバーパートナー(AWSとGCP)のサーバーへ保存されるようになっています。
- Apple Card の取引 (iOS 12.4 以降が必要です)
- ホームのデータ
- ヘルスケアデータ (iOS 12 以降が必要です)
- iCloud キーチェーン (保存済みのアカウントやパスワードもすべて該当します)
- New マップのよく使う項目、コレクション、検索履歴 (iOS 13 以降が必要です)
- ミー文字 (iOS 12.1 以降が必要です)
- お支払い情報
- QuickType キーボードで学習した語彙 (iOS 11 以降が必要です)
- New Safari の履歴と iCloud タブ (iOS 13 以降)
- スクリーンタイム
- Siri の情報
- Wi-Fi のパスワード
- New W1 および H1 Bluetooth キー (iOS 13 以降が必要です)
- iCloud のセキュリティの概要 – Apple サポート
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