音楽ソース分離エンジンSpleeterを利用し、YouTubeの動画からボーカルの音声を取り除いたカラオケを作成する「Youka for Mac/Windows」がリリースされています。詳細は以下から。
昨年、音楽ストリーミングサービスを提供しているフランスのDeezerが、機械学習を利用し複数のオーディオトラックからなる音楽を各トラックへ分離できる「Spleeter」というツールをオープンソースで公開し話題になりましたが、このSpleeterを利用し、YouTubeで公開されているPVやMVから音声のみのカラオケを作成できるツール「Youka」が新たに公開されています。
我々はSpleeterをリリースすることで、音楽情報検索(MIR)を研究するコミュニティが最先端のソース分離アルゴリズムの力をより活用できるようにします。SpleeterはTensorflowに基づいたPythonライブラリの形式で提供され、2、4、5ステムに分離できる事前学習済みモデルを備えています。
deezer/spleeter: Deezer source separation library including pretrained models. – GitHub
Youkaは「YOUube to KAraoke」の略で、The Vergeによると、先月公開されたこのサービス”youka.club”は英語以外にも108言語のボーカルの音声トラックを取り除くことができ、公開当初はWebサービスとして展開していたそうですが、GPU(TensorFlow)費用がかかることと法律的な問題からオープンソース化されたようで、
It's VERY LEGAL to open source it, I'll do it soon before the lawsuit, and also becaue the gpu is so expensive 🙂
— Youka (@youka_club) February 19, 2020
現在は、ユーザー個人で利用可能なオープンソース(GPL v3)のデスクトップクライアントとして、Mac/Windows版が公開されており、使い方はアプリを起動してアプリ内の検索ウィジェットからPVやMVを検索、VIDEOの項目で[original]を選択するとオリジナルの音源が、[instruments]を選択するとボーカルの音声を取り除いた楽器(カラオケ)のみ、[vocals]を選択するとボーカルの音声のみが再生されるので、興味のある方は試してみてください。
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