Mac Pro (2019)はApple T2を搭載しながら、増設した内部ストレージからの機能が可能だそうです。詳細は以下から。
Appleが現地時間2019年12月10日より販売を開始した「Mac Pro (2019)」は、AppleのMac用SoC「Apple T2」チップを搭載したMacでは初めてユーザーが内部ストレージを増設することが可能ですが、Mac Pro (2019)はその内部ストレージからmacOSや他のOS(WindowsやLinux)を起動することが可能だそうです。
Apple T2 Securityチップ。 Mac Pro上のデータはApple T2 Securityチップで保護されます。Secure Enclaveコプロセッサとディスクリートコントローラを1つのチップに統合したこのチップは、最下位レベルのソフトウェアが改ざんされるのも防止。オペレーティングシステムのソフトウェアのうち、Appleが信頼するものだけが起動時に読み込まれるようにします。
Mac Pro – Apple(日本)
これを検証したのはMac Pro (2019)でもBoot Campを利用したWindows環境であればNVIDAのグッラフィックスカードが利用できることを検証していたSnazzy LabsのQuinn Nelsonさんで、PCIeストレージに接続したSamsung 970 EVO(macOS HS以降でサポートされたNVMe SSD)に、2017年製のiMacのSSDから検証済みのmacOSをコピーしたところ問題なく動いたそうです。
It has been reported that you can’t boot from a volume not validated by the T2 on Mac Pro. This is entirely false.
I’m running a signed, validated copy of my 2017 iMac’s SSD on a Samsung 970 Evo inserted into a PCIe slot on Mac Pro and it works perfectly. pic.twitter.com/Im1VBZpGCw
— Quinn Nelson (@SnazzyQ) December 22, 2019
AppleはApple T2を搭載したMacで「Secure Boot」という、Appleの整合性情報とBootするOSの情報を検証し、正当なOSである場合のみに起動するセキュリティ機能を取り入れているため、デフォルトの設定では増設した内部ストレージや外部メディアからのBootは許可されていませんが、
Apple T2のSecure Boot
- 安全な起動 : 以下のセキュリティレベル別の機能
- 完全なセキュリティ
▶ このMacにインストールされているOS、または現在Appleから信頼されている署名入りオペレーティングシステムソフトウェアのみが実行可能であることを保証します。このモードでは、ソフトウェアのインストール時にネットワーク接続が必要です。 - 中程度のセキュリティ
▶ これまでにAppleから信頼されたすべてのバージョンの署名入りオペレーティングシステムソフトウェアの実行を許可します。 - セキュリティなし
▶ 起動可能なOSに関する必要要件は何もありません。
- 完全なセキュリティ
- 許可する起動メディア : 外部ディスクを利用した起動のセキュリティ
- 外部メディアまたはリムーバブルメディアの起動を許可しない
▶ USBドライブやThunderboltドライブ、または内部接続されたPCeドライブやSATAドライブなど、T2で保護されていないデバイスからの起動を制限します。 - 外部メディアまたはリムーバブルメディアからの起動を許可
▶ 起動に使用するデバイスに関して何も制限しません。
- 外部メディアまたはリムーバブルメディアの起動を許可しない
この設定はMacの起動時にCommand + Rを押して「macOSの復元」から「起動セキュリティユーティリティ」を起動することで変更できるので、Sonnet M.2 4×4やOWC Accelsior 4M2などMac Pro (2019)のストレージより高速/大容量のストレージが手に入った方は試してみてください。
- Mac Pro – Apple(日本)
コメント