Mac Pro (2019)でもBoot Campを利用したWindows 10環境であれば、NVIDIAのグラフィックスカードが利用可能なことが確認されています。詳細は以下から。
Appleは2018年10月にリリースしたmacOS 10.14 Mojave以降、Mac(macOS)でNVIDIAのWebドライバのインストールおよび使用を禁止したため、NVIDIA製のGPUを搭載したMacで予期しないレンダリングやパフォーマンスの低下が発生しているにも関わらず、NVIDIAのWebドライバ/CUDAチームはmacOS 10.14 Mojave向けに公式のドライバを提供できない状態で、
新たに発売された「Mac Pro (2019)」でも、AMD Radeon以外のGPU (MPX Module)オプションは販売されていませんが、Snazzy LabsのQuinn Nelsonさんによると、Mac Pro (2019)ではAppleのBoot Campを利用してWindows 10をMacにインストールした場合に限り、NVIDIA製のGPUが利用できるそうです。
QuinnさんはMac Pro (2019)に比較的安く手に入れることができるUSB Type-AカードやNVMe SSD用PCIe x4アダプタ、キャプチャーカード、サウンドカードを接続し検証を行っており、その中でNVIDIA GTX 1080 TiグラフィックスカードについてはWindows環境でドライバをインストールし映像が出力され利用できたと説明しています。
AppleはMac Pro (2019)と同時に公開したサポートドキュメントの中で、Mac上のWindows環境でNVIDIAカードを利用した場合はMac Pro (2019)のスロット2を避けて利用するように指示していますが、それ以外のPCIeスロットではNVIDIA製GPUが認識するようなので、ベース価格59万9千800円のMac Pro (2019)でどうしてもNVIDIA製GPUを利用したい方は試してみてください。
Mac Pro では、外付けのグラフィックプロセッサ (eGPU) が対応しているのと同じ GPU を使用できます。Boot Camp をご利用で、NVIDIA カードを取り付けて Mac 上の Windows で使いたい場合は、このカードをスロット 2 には取り付けないでください。
Mac Pro (2019) に取り付け可能な PCIe カード – Apple サポート
おまけ
AppleがmacOSでNVIDIA製のGPUをサポートしていないことに対し、一部のユーザーは「Unblock NVIDIA」キャンペーンを行ってきましたが、その後もAppleはiOS 12/Mojaev以降OpenGLおよびOpenCLを非推奨とし、NVIDIAも2019年11月17日にリリースしたCUDA ToolkitとNVIDIAドライバのアップデートを最後に、macOSでCUDA Toolkitのサポートを終了すると発表しているので、MacとNVIDIAでOpenGLやCUDAの開発環境を整えるのは今後不可能となりそうです。
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