iOS/iPadOS 13.2やtvOS 13.2ではSiriおよび音声入力の改善のためAppleとの音声データ共有の選択や履歴の削除を行うことが可能に。

Siriと音声入力の改善とプライバシー iOS13
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 iOS 13.2やiPadOS 13.2ではSiriおよび音声入力の改善のためAppleにオーディオ録音を共有するオプションを無効にすることが可能になっています。詳細は以下から。

High SierraのSiriアイコン

 Appleは日本時間2019年10月29日、iPhoneやiPad、Apple TV向けに新しい絵文字やAirPods Proをサポートした「iOS 13.2」および「iPadOS 13.2」、「tvOS 13.2」リリースしましたが、同バージョンからユーザーがSiriに話しかけた音声や音声入力をAppleと共有し、Appleの社員が音声サンプルをレビューするオプションがオプトインとなっています。

Siriと音声入力の改善とプライバシー

“Siriと音声入力の改善”では、AppleによるSiri、音声入力、および音声コントロールなどその他の言語処理機能の開発を支援するために、Appleが”Siriと音声入力”に対する操作の音声サンプルを保存し、Apple社員がレビューすることを許可します。

 このオプションは昨今AmazonのAlexaやGoogleのAssistant同様、AppleのSiriに入力した会話を従業員が聴き、言語処理機能の評価や改善を行っているという報道に配慮したもので、音声サンプルの共有の許可はiOS 13.2/iPadOS 13.2/tvOS 13.2へアップデートした直後に表示されたと思いますが、この設定は以下の通りにオフにすることが可能です。

Siriや音声入力のプライバシー

Siriや音声入力の改善オプション

 Siriや音声入力の改善のために自分の声を利用してほしくない方は、iOS 13.2/iPadO 13.2、tvOS 13.2以降の設定アプリから[プライバシー] → [解析および改善] → [Siriおよび音声入力の改善]をOFFにするだけで、

Siriや音声入力の改善

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有効になっている場合はApple IDやメールアドレスなどユーザーが識別可能な情報とは関係のないランダムな識別子が6ヶ月間付けられ、Apple社員が評価に利用する場合があるそうです。

Siriおよび音声入力の履歴消去

 また、iOS 13.2/iPadOS 13.2、tvOS 13.2ではランダム識別子が付けられた音声入力の内容で、保持期間が6ヶ月以内のものを削除するオプションも提供されており、同じく設定アプリから[Siriと検索] → [Siriおよび音声入力の履歴] → [Siriおよび音声入力の履歴を削除]をタップすることで音声入力の履歴がAppleのサーバーから削除されます。

Siriおよび音声入力の履歴消去

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Appleのプライバシーについてのステートメント

 この件に関してのAppleのステートメントは以下の通りで、The Guardianが今年07月にAppleにコメントを求めたところ、Appleの従業員が評価する音声はSiriの1日のリクエストの1%未満かつ数秒を利用しているそうですが、それでも気になる方はOFFにしておくことをお勧めします。

Appleのプライバシーステートメント

Apple told the Guardian: “A small portion of Siri requests are analysed to improve Siri and dictation. User requests are not associated with the user’s Apple ID. Siri responses are analysed in secure facilities and all reviewers are under the obligation to adhere to Apple’s strict confidentiality requirements.” The company added that a very small random subset, less than 1% of daily Siri activations, are used for grading, and those used are typically only a few seconds long.

Apple contractors ‘regularly hear confidential details’ on Siri recordings – The Guardian

“Siriと音声入力の改善”を選択した場合、“Siriと音声入力”に対する操作の音声は、Appleの製品とサービスで、Siri、音声入力、自然言語処理機能の開発および改善を目的として、Apple社員によって保存およびレビューされます。音声の録音だけでなく、その他のSiriのデータ(あなたがリクエストしたときにコンピュータが生成した発音表記、連絡先の名前、デバイスにインストールしたApp、位置情報など)もSiriを改善するために使用されます。

リクエスト履歴は、デバイスが生成したランダム識別子に6か月間関連付けられます。リクエスト履歴には、発音表記、“Siriと音声入力の改善”を選択したユーザの音声、それに関連するリクエストデータ(デバイスの仕様、パフォーマンス統計、リクエストしたときのデバイスのおおよその場所など)が含まれる場合があります。6か月が経過すると、リクエスト履歴とランダム識別子の関連付けは解除されますが、AppleによるSiri、音声入力、および音声コントロールなどのその他の言語処理機能の開発や改善に役立てる目的で、リクエスト履歴は最大2年間保持される場合があります。レビューが完了したリクエストのうち、ごく一部はランダム識別子との関連付けが解除されても、Siriの今後の改善のために2年以上保持される場合があります。

Siriに話しかけた内容または音声入力で話した内容のいずれかがレビュー対象に選択された場合、そのリクエストとSiriの応答が分析されます。これは、Appleの製品およびサービスでの精度を判断し、Siri、音声入力、および自然言語処理機能全般を改善するためのものです。リクエストのコンテクストに応じて、Apple社員は、Siriの応答の有効性を評価するために、リクエストに直接関連するSiriデータを確認する場合があります。厳格な守秘義務に従うApple社員のみが、“Siriと音声入力”に対する操作の音声にアクセスできます。“Siriと音声入力の改善”はいつでも無効にすることができます。その場合は、“設定”>“プライバシー”>“解析および改善”に移動して、“Siriと音声入力の改善”をオフにします。

iPhoneまたはiPadでオペレーティングシステムを設定またはアップグレードするときに選択した環境設定は、接続されているすべてのApple WatchまたはHomePodに適用されます。この環境設定は“設定”でデバイスごとに制御できます。

ランダム識別子に関連付けられた音声入力の内容で保持期間が6か月以内のものを削除するには、“設定”>“Siriと検索”>“Siri履歴”に移動して、“Siriおよび音声入力の履歴を削除”をタップします。

Siriを無効にするには、“設定”>“一般”>“キーボード”に移動して、“音声入力を有効にする”をオフにします。次に、“設定”>“Siri”に移動して、“‘Hey Siri’を聞き取る”と“サイドボタンを押してSiriを使用”をオフにします。Siriを無効にすると、ランダム識別子に関連付けられたSiriデータが削除されます。

あなたは“Siriと音声入力の改善”を有効にすることで、Appleおよびその子会社と代理業者がSiri、音声入力、および音声コントロールなどのその他の言語処理機能を提供し、その品質を向上するために、音声内容やSiriデータなどの情報を送信、収集、保守、処理、および使用することに同意し、承諾することになります。Siriまたは音声入力を利用することでAppleに送信される情報は、いかなる場合においても、Appleのプライバシーポリシー(www.apple.com/jp/privacy を参照)に従って取り扱われます。

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