AppleがmacOS 10.13 High Sierraまでのサポートを終了し、基本テンプレートにデフォルトのフォントを指定できる機能やHEVC形式のムービーをサポートした「iWork for Mac」をリリースしています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2019年09月30日、同社のオフィススイートとして開発しているドキュメント作成アプリ「Pages」および表計算アプリ「Numbers」、プレゼンテーション用アプリ「Keynote」をアップデートし、基本テンプレートの新規書類にデフォルトのフォントとフォントサイズを設定できる機能やHEVC形式のムービーを挿入できる機能などを追加したと発表しています。
基本テンプレートとHEVCムービー
今回アップデートされたPages for Mac v8.2, Numbers for Mac v6.2, Keynote for Mac v9.2では設定パネルに、macOS 10.13 High Sierra以降でサポートされているHEVC形式のムービーを挿入したさい、後方互換性できるよう最適化するオプションが追加されており、Pagesでは基本テンプレートの新規書類に指定したフォントとフォントサイズを設定できる機能も追加されています。
また、オーディオとビデオ、描画にアクセシビリティの説明が追加され、アクセシビリティ機能が強化されるmacOS 10.15 Catalinaでのサポートを視野に入れているようで、今回のアップデートではシステム要件が「macOS 10.14 Mojave」以上となり、macOS 10.13 High Sierra以下のサポートが終了しています。
AppleはmacOS 10.13 High SierraでHEVC(High Efficiency Video Coding)をネイティブサポートしていますが、High Sierraがシステム要件から外れたため今回の新機能は利用できません。
リリースノート
Pages for Mac v8.2
- 基本テンプレートから作成されたすべての新しい書類に使用されるデフォルトのフォントとフォントサイズを設定できます。
- HEVC形式のムービーを簡単に書類に追加し、表示品質を維持しながらファイルサイズを縮小できます。
- 新しいメニューコマンドを使用して、書類内の特定のページにジャンプできます。
- オーディオ、ビデオ、および描画にアクセシビリティの説明を追加できます。
- 書き出されたPDFのアクセシビリティが改善しました。
Numbers for Mac v6.2
- 大きな表を操作するときのパフォーマンスが向上しました。
- HEVC形式のムービーを簡単にスプレッドシートに追加し、表示品質を維持しながらファイルサイズを縮小できます。
- オーディオ、ビデオ、および描画にアクセシビリティの説明を追加できます。
- 書き出されたPDFのアクセシビリティが改善しました。
Keynote for Mac v9.2
- HEVC形式のムービーを簡単にプレゼンテーションに追加し、表示品質を維持しながらファイルサイズを縮小できます。
- 新しいメニューコマンドを使用して、プレゼンテーション内の特定のスライドにジャンプできます。
- オーディオ、ビデオ、および描画にアクセシビリティの説明を追加できます。
- 書き出されたPDFのアクセシビリティが改善しました。
- AppleのApp – App Store
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