AppleはmacOS Catalina/iOS 13Beta版で不具合が続いていた「iCloud Driveフォルダ共有」機能の実装を遅らせるそうです。詳細は以下から。
Appleは現地時間2019年09月10日、Apple本社のキャンパス内にあるSteave Jobs Theaterにてスペシャルイベント「By innovation only.」を開催、次期iOS 13/watchOS 6を9月19日、iPadOSを9月30日、macOS 10.15 Catalinaを10月にリリースすると発表しましたが、同時にAppleOSのプレビューページをアップデートし、一部機能の実装を遅らせると発表しています。
更新されたiOS 13とmacOS 10.15 Catalinaの新機能紹介ページには細かい変更と共に、Beta版でファイルが消えるなどの不具合が多発していた[1, 2] iCloud Drive内のフォルダを共有できる「iCloud Driveフォルダ共有」に「今年の秋に使えるようになります。 (Coming later this fall.)」という注釈(*)が追加されました。
また、macOS 10.15 Catalinaではサードパーティ製のクラウドサービスとFinderを統合させる機能が削除されており、加えてiOS 13ではイメージキャプチャAPIやAirPodsのオーディオの共有などの機能も実装が遅れるようなので、macOS MojaveやiOS 12で遅れてサポートされた「グループ FaceTime」のようにiOS 13.2アップデートあたりでの対応が予想されます。
注釈が追加された機能
注釈が追加された機能は以下の通りで、クラウドサービスやコラボレーションサービスのペンディングが多いようです。
- イメージキャプチャAPI*
- カメラがiOSデバイスに接続されている時は、イメージキャプチャAPIが、写真をアプリに直接読み込めるようにします。
- HomeKit Secure Video*
- HomeKit対応カメラで人、ペット、車などの特定の動きを検知し、録画できるようになります。この録画は、iCloudに安全に保存されます。
- HomeKit対応ルーター*
- 対応ルーターがあれば、あなたのスマートホームのセキュリティが二重に強化されます。
- シーンとオートメーションでHomePodとAirPlay 2対応スピーカーを使用*
- Apple Musicの曲、プレイリスト、ラジオステーションにアクセスできます。
- 到着予定を共有**
- あなたの到着予定時刻を家族、友だち、同僚と共有できます。大幅に遅れそうな場合は、到着予定時刻が更新されます。
- AirPodsのオーディオの共有*
- 1台のiPhoneに2組のAirPodsをペアリングして、友だちと同じ曲を聴いたり、映画を観ることができます。
- エンタープライズ向け:ブリングユアオウンデバイス(BYOD)のためのデータ分離**
- ブリングユアオウンデバイス(BYOD)のために特別に作られたUser Enrollmentと呼ばれる新しい管理形態により、企業データを守りながらユーザーのプライバシーを保ちます。
- iCloud Driveでのフォルダ共有*
- iCloud Driveで友だち、家族、同僚とフォルダを共有できます。相手がファイルを追加できるようにアクセスを許可することもできます。
- スクリーンタイム通信の制限*
- 子どもたちが休止時間中や一日を通じて連絡を取り合える相手をあなたが管理できます。
- New Siri voice for VoiceOver and Speech(U.S.の機能から削除)
- Users who prefer the natural-sounding Siri voice can now select it in Accessibility preferences for VoiceOver and Speech.
**2019年9月30日より利用できます。
追記
スクリーンタイムの通信制限とiCloud Driveでのフォルダ共有機能は2020年春まで更に延期されました。
* 来年の春に使えるようになります。
macOS Catalina – 特長 – Apple(日本)
- iOS 13 – 特長 – Apple(日本)
- macOS Catalina – 特長 – Apple(日本)
コメント
てこずってまんなー