Mathpixが数式が含まれている画像をドラッグ&ドロップするだけでLaTeX形式に変形し挿入してくれるOCR機能搭載のWebベースLaTeX Flavored Markdownエディタ「Snip Notes」のBeta版を公開しています。詳細は以下から。
スマートフォンで撮影した写真やPCのスクリーンショットから数式を検出し、LaTeX形式に変換してくれるアプリ「Mathpix(Snip)」シリーズを開発しているMathpix, Inc.は現地時間2019年08月20日、数式が含まれている画像をドラッグ&ドロップするとMathpixのOCR機能を利用しLaTeX形式に変換、自動的に挿入してくれるWebベースのMarkdownエディタ「Snip Notes」のBeta版を公開したと発表しています。
Mathpix Snip was first released on MacOS as a native app. The reason was simple. We wanted to build the easiest way to extract LaTeX from equations in PDFs. Since building a screenshot app requires native functionality, we had to build native apps.[…]Finally, we have developed a web app which we’re happy to share with the scientific and engineering community. Here’s a run down of the key features.
Snip Notes (beta): OCR Powered Notes App With Latex Flavored Markdown – Mathpix Blog
Snip Notes
Snip Notesはユーザーが研究メモを簡単に作成できるように開発された軽量なエディタアプリで、数式が含まれてる画像はLaTeX形式へ変換し、数式が含まれていない画像はそのままのフォーマットでドキュメント中に挿入してくれる機能があります。
エディタで利用できる言語はMarkdownですが、アカデミック関係のユーザー比率が大きいMathpixユーザーは数式の他にも著者、アブストラクトなどMarkdownがサポートしていない書式を必要とすることから、開発者のNicoさんはGitHubがMarkdownを拡張したGFM(GitHub Flavored Markdown)を開発したように、LaTeXモードも利用可能なLFM(LaTeX Flavored Markdown)をSnip Notesに採用しており、LaTeX形式の数式やタイトル、著者、アブストラクト要素、HTMLなどをエディタ内で利用することができます。
また、Snip Notesはノートの共有機能も採用しており、Mathpixアカウントを持っていないユーザーでも公開されたノートを確認することが可能で、PDFへの書き出しやMathpixアカウントと連携し、スマートフォンで撮影した数式の写真をLaTeX化してSnip Notesへ挿入することもできます。
Snip Notesは現在Beta段階でユーザーにフィードバックを求めており、今後はLaTeX Flavored MarkdownからHTMLを生成するライブラリをオープンソースで公開するそうなので、興味のある方は試してみてください。
- Snip Notes (beta) – Mathpix
- Snip Notes (beta): OCR Powered Notes App With Latex Flavored Markdown – Mathpix Blog
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