Appleが今後もMacBookシリーズにバタフライ構造のキーボードを採用するかは不明で、MacBook Pro (2019)の排熱構造は前モデルとほぼ同じとなっているそうです。詳細は以下から。
Appleは現地時間2019年05月21日、MacBook Pro史上初となる8コア、Hyper-Threading時には最大5.0GHzで動作する第9世代Intel Core i9プロセッサが搭載可能な「MacBook Pro (2019)」の発売を開始しましたが、このMacBook Pro (2019)や新素材を採用したバタフライ構造のキーボードの情報がいくつか公開されています。
Appleが、MacBook Proに従来よりも高速な第8世代および第9世代のIntel Coreプロセッサを搭載し、MacBook Proでは初となる8コア仕様としてアップデートしました。これにより、最新のMacBook Proはクアッドコア(4コア)仕様のMacBook Proに対しては最大2倍、6コア仕様のMacBook Proに対しては40パーセントも高速な処理能力を発揮し、Macノートブックとしては過去最速となります。
Apple、初めての8コア搭載となるMacBook Proを発表 – Apple (日本)
MacBook Pro (2019)とバタフライキーボード
バタフライキーボード
Appleが2015年からMacBookシリーズに採用を開始したバタフライ構造のキーボードは、それまでのシザー構造よりもキーが40%薄くなり、安定性が4倍向上したことがセールスポイントでしたが、このキーボードはその構造上、内部に入ったゴミを排出しにくく、それに伴ったキーの入力問題が表面化し、Appleは2018年に発表した第3世代キーボードでもこの問題がごく一部のMacで発生しているとして謝罪しましたが、
この問題を追っているWSJのコラムニストJoanna SternさんはAppleにMacBook Pro (2019)の追加取材をしたさい、バタフライ構造のキーボードについて質問したところ、Appleはバタフライ構造のキーボードに対し2つの対策を行っているとコメントしたそうです。
For people who are having butterfly-keyboard issues, Apple’s news can be broken into two pieces that may be of use:
- Changing a material. The company said it has made a change to a material in the keyboard mechanism.[…]
- Improving repairs. All Mac laptops with butterfly keyboards are now eligible for Apple’s program and are covered for up to four years after the original purchase.[…]
When asked if it would continue to use the butterfly keyboards in future models, the company declined to comment on future products.
Apple Changes MacBook Butterfly Keyboard After User Complaints – WSJ
対策の1つ目は、昨日The Vergeが伝えたとおり、MacBook Pro (2019)の第3世代バタフライ構造キーボードには新素材を採用し、文字が入力されない問題や多重入力の発生率が削減され、この新素材採用のキーボードは同じく第3世代キーボードのMacBook Pro/Air (2018)で問題が発生した場合の修理用キーボードとして使用することで、2つ目は既に多く出回っている第1~第3世代のバタフライキーボード全てをリペアプログラムの対象とし、App Storeでの修理時間を(内部資料から明らかになっていたとおり)短縮していると述べたそうです。
The Butterfly keyboard continues to fly… for now. https://t.co/xJBNSNv0CX pic.twitter.com/VVMR4MQTCv
— Joanna Stern (@JoannaStern) 2019年5月21日
加えて、Joannaさんは「長く問題となっているバタフライ構造のキーボードを今後も次世代MacBookで使い続けるのか?」とAppleに質問したそうですが、Appleは将来の製品についてのコメントは避けたため、2020年には第4世代バタフライ構造のキーボードが発表されるかもしれません。
排熱構造
また、The VergeのChaim Gartenbergさんは、AppleがMacBook Pro (2019)のCTOモデルにi9-9980HKを採用していることに対し、何か排熱構造の変更を行ったかと尋ね、Appleからは大きな変更は行っていないというコメントを得たようですが、
wellllllllllllhttps://t.co/x78nERVoOo pic.twitter.com/TwYBlxj9CB
— Dieter Bohn (@backlon) 2019年5月21日
Importantly, Apple said that it hasn’t significantly changed how these laptops handle thermals, which has been second only to the MacBook’s keyboard as a contentious issue among users.
Apple updates top-end MacBook Pros with tweaked keyboard and faster processors – The Verge
これについては、MacBook Pro (2019)の15インチモデルで採用されている全てのSKUはサーマルスロットリングで話題になったMacBook Pro (2018)のIntel Core i9-8950HKと同じTDP 45WなのでMacBook Pro (2018)と同じ使用例ならば問題ないと思われます。
コメント
もういっそ、第一世代〜第三世代のバタフライキーボードを採用しているMacbookの全てを無条件に対象とする交換プログラムをやればいいのに……(先月MBP15のキーボード交換したけど、いつまた再発するか不安で不安で……)